学校日記

2016.4.16 黄金伝説

公開日
2016/04/16
更新日
2016/04/16

校長室から

今日は、愛知県美術館で開催されている「黄金伝説」の展覧会を見に行きました。「黄金伝説」と言っても、テレビ番組ではないですよ。まさに「金、金、金…」という展覧会です。

学校で、小中学生の無料チケットを配られているため、そんな小中学生との親子で来館している家族連れもたくさんいました。我が家もご多分に漏れず、そんなチケットを持った中学生の息子と見に行きました(笑)。

ちょうど、この開催にあたって、中日新聞には、たびたび関連記事が掲載されていたので、ご存じの方もみえると思いますが、公式サイトには、以下のように、みどころが書かれています。



装身具や食器など、多岐にわたる金製品の傑作が地中海地域6カ国を中心に集結。アテネ国立考古学博物館からも過去最大規模で来日します!ギリシャ神話の金にまつわる物語など「金」をテーマとするモローやルノワールの絵画もあわせて展示し、黄金の魅力や黄金に魅了された人類の歴史を紐解きます。


展示品には、今から6000年以上前の墓に副葬品として埋葬された世界最古の金製品があったり、0.1mm単位の細かな加工がなされた、数々の装飾品があったりと、金にまつわる、なかなかお目にかかれないものが約300点、展示されていました。

驚くのは、紀元前に作られた装飾品が、実に精巧にできているということ。加工技術や加工するための道具が確立していたことに驚かされます。エジプトにギザの大ピラミッドができた頃と言えば納得できますが、日本は、そのころ「縄文時代」です。当時の日本には、金属を加工する技術がまだ存在せず、石や木を加工していた時代ですから、その差の違いがどれだけ大きいかが分かるでしょう。日本が金を産出し、加工するようになったのは、ずっと後の奈良時代のことです。ギリシャ神話などに、金にまつわる伝説があったり、古代エジプト時代に「錬金術」が考えられていたりするのですから、ヨーロッパ地方の金に対する思いがどれだけのものであったかが、よく分かります。

なかなかお目にかかることのない展示品の数々に、ただただ感嘆するばかり。「へぇー」「ほぉー」という声ばかりを上げていた自分がいました(笑)。

※公式HPはこちら↓
黄金伝説 公式ウェブサイト 愛知県美術館:中日新聞(CHUNICHI Web)