学校日記

2016.5.2 朝礼校長講話

公開日
2016/05/02
更新日
2016/05/02

校長室から

今日は、5月最初の朝礼です。今年度がスタートして、1ヶ月が経とうとしています。そんな中、以下のような講話をしました。



今日は、何月何日ですか。そうですね、5月2日です。
ついこの間、入学式・始業式を迎えたかと思ったら、もう5月になってしまいました。
早いですね。

もう1ヶ月が経とうとしていますが、皆さんは、新しい学年や新しい学級に慣れましたか。「もう慣れました」という人は手を挙げてみましょう。まだ一部に慣れていない人もいるようですが、多くの人が慣れたようですね。

今日は、この「慣れ」という言葉についてお話をしたいと思います。
「慣」という漢字は、5年生で習う漢字です。このように「りっしんべん」と「貫」という字に分けることができます。この「りっしんべん」は、元々の漢字はどんな漢字が分かりますか。なるほど「小」に似ていますね。あ、6年生の方から聞こえてきました。そうなんです。実は「心」なんです。よって、「慣」という字は「心を貫く」という意味になります。「思いや考えをずっと続ける」ということです。

では、すでに漢字を習っている6年生は「慣れてくると」という言葉を使って、短い文章を作ってみましょう。隣同士で話してみましょう。それでは、発表してもらいましょう。
○○さん、「はい。慣れてくると親しみがもてる、です」すばらしい。拍手!
○○くん、「はい」。あっ、みんな発表する人の方向に体が向いていますね。さすがです。「慣れてくるとけんかをする、です」いいですね。拍手!
なんと「親しみがもてる」と「けんかする」全く、逆の意味の文章ができましたね。

実は、この「慣れ」という言葉の意味は、「たび重なってなれること。習熟すること」という意味があります。「何回もとりくむことで、できるようになる」という意味です。
そして、「同じ刺激を与えると、その反応が弱くなり、消えること」という意味があります。「慣れてきて、だんだん普通になったり、やらなくなったりする」というのです。逆の意味があるのです。

さっき発表してくれたように、「慣れて、親しくなるんだけど、慣れすぎると、『仲良くしなくちゃ』を通り越して、けんかになることもある」のですね。

皆さんの「もう慣れました」はどちらでしょうか。「慣れたおかげで普通にできるようになった」でしょうか、それとも「同じことを繰り返すうちに、だんだんやらなくなった」でしょうか…。

もう5月ですが、まだ11ヶ月あります。ぜひ、これからも「いい意味の『慣れ』」でいきましょう。できなかったことが慣れてできる、できるようになったことが慣れて続けられると、もっともっと古知野北小学校がよくなっていくと思います。

  • 1454771.jpg

https://konan.schoolweb.ne.jp/2310018/blog_img/60378475?tm=20250203120257