学校日記

2016.5.6 きめ細かな指導

公開日
2016/05/06
更新日
2016/05/06

校長室から

発達段階の特性上、低学年であればあるほど、集中できる時間は短く、様々なモノに気が散ってしまうのは仕方がないところです。
しかし、だからと言って、授業中にそれらのことを許していては、授業が進まず、学力定着の保証につながりません。

そこで、少しでも集中できるようにと、低学年を担当する先生方は、指導の仕方に、様々な工夫を加えます。

左の写真は、立った状態で音読しているところです。何気なく立っているように見えますが、「立ちましょう」「椅子をしまいましょう」「体が机や椅子に当たらないように離れましょう」という指示が出された上での「立った状態」です。

こうすることで、椅子に手をかけたり、ものをさわったりという、手遊びがなくなり、音読に集中できます。

また、右の写真は、姿勢がいいのはもちろんですが、机上のモノやその位置に着目してもらえれば、と思います。
教科書の位置や算数セットの道具の位置は、全員同じです。使用しない筆箱やノートはしまってあり、必要なもののみが並んでいます。また、教科書は手元からなるべく離す位置に並んでいます。

こうすることで、手遊びがなくなったり、余分なものを机から落としたり、ということがなくなります。

また、写真にはありませんが、全員が「指追い」で教科書の文章を読むなど、至る所に、集中させるための手立てを講じます。

こうしたことを経て、徐々に、自分で考えて行動できるようになります。
低学年を担当する先生方のきめ細かな指導には、頭が下がるばかりです。