学校日記

2016.6.8 歯の健康指導

公開日
2016/06/08
更新日
2016/06/08

校長室から

小学校の時期は、乳歯から永久歯に生え替わる時期で、「う歯予防」の大切な時期です。また、高学年になると、「歯周病」が気になる児童も増えてきます。そこで、歯の健康の大切さについて知らせると共に、日頃の歯みがきの状態を確認させ、う歯予防及び歯周病予防に積極的に取り組む態度を育てるために、この時期に、保健センターの歯科衛生士・保健師さんをお招きし、「歯の健康指導」を行います。

ちょうど昨日、1年生が「6歳臼歯の磨き方」等について、明日、4年生が「歯肉炎」等について、話を聞き、正しいブラッシング指導を行います(行いました)。

毎回、この指導会を実施すると、自分の歯の汚れに驚き、「きちんと磨かねば」という気持ちが高まり、児童にとって、いい機会となっています。

ところで、2015年度の「学校保健統計調査結果の概要」による「う歯の状況」の推移を見ると、上図のようになっています。
上は「むし歯(う歯)の者の割合の推移」ですが、昭和40〜50年代をピークに、幼・小・中・高ともに、確実に減少傾向にあります。
また、下の「中学校に於けるむし歯(う歯)の被患率等の推移」を見ると、「むし歯のある者の割合」(ピンクの折れ線グラフ)は、昭和60年で、「10人に9人」だったのが、現在では、「5人に2人」まで減少しています。また、むし歯の数も、昭和60年では、「一人5本弱」だったのが、現在では、「1本以下」にまで減少しています。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの時代とは、随分異なっているように思います。ご存じでしたでしょうか…。

戦後、食糧が豊富になるにつれ、むし歯が増え、さらに、西洋化も伴い昭和40〜50年代はピークになります。この辺りから、治療環境が整備され、予防技術や予防啓発活動が浸透し、保護者の意識も変化してきたことから、子どものう歯の被患率が年々減ってきたものと思われます。

しかし、決して「0」ではないところがポイントです。一度むし歯になってしまうと、自然治癒は望めません。予防にしっかり努めさせたいところです。

また、年齢が上がるにつれ、「歯周病」が増えていきます。20歳代では約7割にもなると言われています(日本生活習慣予防協会)。虫歯予防と同時に、10代から、歯周病予防にも努め、ぜひ、「8020」を達成してほしいと思います。

※画像は、以下のPDFファイルから引用しました↓
学校保健統計調査結果の概要

  • 1485361.jpg
  • 1485362.jpg

https://konan.schoolweb.ne.jp/2310018/blog_img/60378933?tm=20250203120257

https://konan.schoolweb.ne.jp/2310018/blog_img/60408635?tm=20250203120257