学校日記

2016.6.15 「特別な教科道徳」に向けて

公開日
2016/06/16
更新日
2016/06/16

校長室から

「道徳」の授業は「特別な教科 道徳」になろうとしています。
 
「特別な教科 道徳」は、平成27年4月1日から移行措置として、その一部又は全部を実施することが可能となっていますが、平成30年4月1日には全面実施することとしています。

そのねらいとして「小学校学習指導要領解説 特別の教科道徳編」(平成27年7月)のP2には、以下のように記されています。



「多様な価値観の,時に対立がある場合を含めて,誠実にそれらの価値に向き合い,道徳としての問題を考え続ける姿勢こそ道徳教育で養うべき基本的資質である」との答申を踏まえ,発達の段階に応じ,答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童が自分自身の問題と捉え,向き合う「考える道徳」,「議論する道徳」へと転換を図るものである。


「答えが一つでない道徳的な課題」というところがポイントです。立場や角度を変えれば、様々な考えがあり、時には、どの考えにも納得させられる場合があります。
そんな課題を、お互いに聞いたり、話したりすることで、「考える」「議論する」道徳の授業にしていこうというものです。

したがって、授業では、話し合いの場面が何度かありますが、この話し合いこそが、お互いの考えを深める中心的な学習活動となります。「指導要領解説」(P81)には、


話合いは,児童相互の考えを深める中心的な学習活動であり,道徳科においても重要な役割を果たす。考えを出し合う,まとめる,比較するなどの目的に応じて効果的に話合いが行われるよう工夫する。座席の配置を工夫したり,討議形式で進めたり,ペアでの対話やグループによる話合いを取り入れたりするなどの工夫も望まれる。


とあります。話し合いは「重要な役割を果たす」のです。ちょうど、写真は、そんな話し合いの5年生のワンシーンですが、活発な話し合いがされています。
「○○さんと同じで…」「□□さんにもう少しつけたして…」「◇◇さんの考えもわかるけど…」というように、先に出た発言を、自分の発言と照らし合わせて、つなげながら発言をしています。
さらに、上記の解説にあるように、話し合いがしやすいように、座席の配置も工夫されています。

今後も、「特別な教科道徳」の全面実施に向けて、このような目的を意識しながら、それぞれの考えを認め合える授業にしていきたいと考えます。