学校日記

2016.6.17 イチロー選手を頑張らせたこと

公開日
2016/06/17
更新日
2016/06/17

校長室から

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ご存じの通り、日米通算4,257安打を放ち、ピート・ローズ氏の大リーグ記録である4,256安打を日米通算でありながら、上回ったイチロー選手。これまでも、数々の偉業を達成してきていますが、「子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成しているという自負がある」と言うように、これまで「笑われたこと」があるというのは驚きです。

小学生の頃には、毎日のコツコツした練習に対して「あいつ、プロ野球選手になるのか」と笑われたと言います。
また、2001年に、大リーグへ移った時は「首位打者になってみたい」という目標に対して、周りは笑ったと言います。

しかし、それらを見返すように、目標を達成し、記録を打ち立ててきイチロー選手。その原点は、以下の小学校の卒業文集に見ることができます。



 僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
 そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は三歳の時から練習を始めています。三歳から七歳までは半年くらいやっていましたが、三年生の時から今までは三百六十五日中、三百六十日は、激しい練習をやっています。
 だから一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団で契約金は、一億円以上が目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。
 去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そしてほとんどの選手を、見てきましたが自分が大会ナンバ−ワン選手と確信でき、打撃では県大会四試合のうちホ−ムランを3本打ちました。そして全体を通じた打率は五割八分三厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして、僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子でこれからもがんばります。
 そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。
 とにかく一番大きな夢は、野球選手になることです。
                         鈴木一朗


強い思いが現実にさせるのですね。有言実行するところはさすがです。

そして「常に人に笑われてきた悔しい歴史が、僕の中にあるので。これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろん、あります」と語るイチロー選手。口で言うのは簡単ですが、作文のように「やってしまうのではないか」と思わせるところがイチロー選手です。

大リーグだけで、4,257安打を達成してほしいということは、多くの人の願いだと思いますが、おそらく、本人が一番強く思っている目標であることでしょう。これからの活躍に期待し、応援し続けたいと思います。

ぜひ、古北っ子の皆さんも、もし悔しいことがあったら、イチロー選手のように、そのことを見返すような強い気持ちをもってほしいと思います。

(※写真は、パドレス戦の9回、右翼線に二塁打を放つマーリンズのイチロー選手。6月16日中日新聞(CHUNICHI Web)より引用)