2016.7.16 年中行事はどれだけしている?
- 公開日
- 2016/07/16
- 更新日
- 2016/07/16
校長室から
国立青少年教育振興機構が、全国27の国立青少年教育施設を利用している小学3年生から中学3年生の児童・生徒に「子供の四季を通したふだんの生活の様子」などについて、アンケート調査をした結果が、7月1日に発表されました。
その調査によると、年中行事に関することや、伝統的な遊びや自然体験に関することから、以下のような結果が得られたのだそうです。
(※左数字は、小3・4年生。右数字は、小5・6年生)
・節分の日に豆まきをしたり恵方巻きを食べたりした 90.7% 92.1%
・母の日や父の日に家族へ手紙やプレゼントをあげた 69.9% 68.6%
・正月に家族で初もうでに行った 59.8% 67.2%
・七夕で願い事を短冊に書いた 58.8% 43.5%
・かるたやたこあげをして遊んだ 47.5% 36.3%
・お月見の行事をした 45.0% 31.1%
・子供の日に、家で「かしわもち」を食べた 29.5% 31.7%
いかがでしょうか。
個人的には、初詣が60〜70%を切る値に驚きました。また、七夕、正月、お月見、子どもの日に行ったり食べたりすることも、思ったより高くない値に驚きました。
地域とのかかわりの希薄化や、宗教観の希薄化など、様々な要因は考えられますが、日本の「古き良き風景」は減りつつあるようです。
特に、2013年12月に「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。海外の「和食」に対する関心が高まっています。
しかし、上記のアンケートのような年中行事の食文化の希薄化などは、今後の「和食文化」に警鐘をならしている結果ともとれるでしょう。
生活様式が西洋化している現在の日本ですが、はるか昔から継承されている日本の文化に興味をもって、多くの外国人観光客が日本にやってきている部分があります。
実際に、季節の行事を行うことが少なくなりつつあるかも知れませんが、無くしたり、忘れたりすることはしないようにしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
(※調査結果の概要はこちら↓)
■子供の四季を通したふだんの生活と施設利用に関する調査[結果の概要]