2016.7.22 メディアが子どもの目や耳に与える影響
- 公開日
- 2016/07/23
- 更新日
- 2016/07/23
校長室から
学校には、公益財団法人「日本学校保健会」が発行している「学校保健」という小冊子が隔月で届きます。
7月号(No319)の特集は「メディアが子どもの目や耳に与える影響」というもの。
ゲーム、インターネット、スマートフォンなどのメディアの利用率が年々増加し、心身の発達過程にある子どもへの影響が懸念されていることから、その影響について以下のようにまとめられています(一部を引用)。
【目について】
・裸眼視力低下者の増加
→平成26年度文科省学校保健統計調査によると、「裸眼視力1.0未満の者」は、小学生で30.2%、中学生で53%。
・スマートフォンの利用状況
→平成26年の総務省報告によると、10代の利用者のネット平均利用時間は、平成25、26年で比較すると、平日は130.8分、141.1分、休日は224.3分、250.2分と増加。
【耳について】
・WHOからの提言「1日1時間以内に」
→2015年にWHOは、世界中で11億人もの若者がスマホ等のポータブルオーディオプレイヤーの不適切な使用や、イベント等での強大音への暴露により将来軟調になる危険があると報告している。予防するには、スマホなどでの音楽鑑賞は音量を下げて、1日の使用時間は1時間以内にすべきと警告している。
・スマホなどの耳への影響は成人になってから顕著となる
→スマホ等が子どもの聴力に及ぼす影響はすぐには現れず、成人してから症状が出現するということである。現在何の変化も見られないから、問題ないということではない。
古北っ子に関して、上記のような使用状況は「ない」と信じたいところですが、どうでしょうか。
冊子には、「近視は残念ながら治療ができない」「一度聴力が悪化したら治療法はなく日常のコミュニケーションに大きな支障が生じる」と結んでいます。
何事も、「しすぎ」はよくないようです。夏休みは自由な時間が増えるだけに,心配をします。メディアとの接し方をコントロールし、目や耳(と脳と心)を大切にしましょう。
※詳細はこちら↓
■公益財団法人日本学校保健会
■学校保健第319号(PDFファイル)