2016.8.3 プログラミング教育 その1
- 公開日
- 2016/08/03
- 更新日
- 2016/08/03
校長室から
昨日は、技術・家庭科夏季研修会に参加しました。夏休みは、こうした教科や領域ごとの研修会が目白押しです。日頃、なかなかまとまった時間がとれないため、長期休業中を利用し、研修会を行うのです。
昨日は、主に「プログラムによる制御」について、教材を用いての研修会でした(写真)。ロボット掃除機のようにタッチセンサを備え、ちょっとしたロボットのように動く機器です。コンピュータとUSB接続するだけで、プログラムを転送でき、制御について、中学生が、楽しく学べそうな教材です。
さて、昨日(8/2)の新聞の朝刊には、中央教育審議会より発表された「新学習指導要領」のまとめ案が掲載されており、多くの方が、ご覧になったことと思います。
2020年から、小学校では、「小5から英語教科化」「常用漢字の見直し」「プログラミング教育の実施」といった、指導内容に加え、「アクティブ・ラーニング」という、指導・学習方法も加わることが触れられ、少し、刺激的に感じた方もみえるでしょう。
ひょっとしたら、上記のような「プログラムによる制御」の教材などは、「小学校で実施するようになるかも…」と、思われる方もみえるかもしれません。
そこで、特に、新しく取り入れられる予定の一つにある、「プログラミング教育」について少し触れたいと思います。
現在、中学校の技術家庭科の技術領域で実施している「プログラムによる制御」の学習は、文字通り、「アルゴリズム(情報処理の手順)」を考え、「フローチャート(流れ図)」に表し、実際に、機器を「コントロール(制御)」する学習です。と言っても、「プログラミング言語」を扱うものではありません。平易な日本語や数値でアルゴリズムを考えていきます。
では、今後、小学校で加わろうとしている「プログラミング教育」はどんなものでしょうか。
これも、現段階では「プログラミング言語」を扱う内容になる予定はありません。
文科省は、現段階で以下のように説いています(2016.6.28「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」より)。
子供たちが、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験しながら、身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと、各教科等で育まれる思考力を基盤としながら基礎的な「プログラミング的思考」を身に付けること、コンピュータの働きを自分の生活に生かそうとする態度を身に付けることである。
文中にある、「プログラミング的思考」というところがポイントの一つとなっています。
では、その「プログラミング的思考」とは、なんでしょうか。その辺りについては、また今後、お伝えしたいと思います。