学校日記

2016.9.9 自由研究

公開日
2016/09/09
更新日
2016/09/09

校長室から

現在、3年生の廊下には、夏休みの「自由研究」が掲示されており、感心して、読ませてもらいました。読み応えがあるものが多く、秀逸な「研究」が数多くあります。児童本人の意欲もさることながら、家の方の協力にも頭が下がります。

ここで、提案したいのは、「『五感』のうち、一つでも多い『感覚機能』を使ってはいかがでしょうか」ということです。

「本や、インターネットから、調べたことをまとめる」ことも否定しませんが、できれば、
●実物を観察する
●実験をする
●本物に触れる
●自分で作ってみる
などというができると、経験したこと、感じたこと、学んだことが、記憶や感覚に残りやすいということです。

ここに、実際にあった例を紹介すると…
「強力粉で手作りガムを作ってみる」「卵の殻をとかす実験」「素材ごとの色水の伝わり方を調べる」「太平洋側と日本海側の貝の種類を調べる」「メダカの生態を調べる」「一つの卵から、二つの目玉焼きを作る」「紅茶の色のつき具合を調べる」「環境学習会に参加したことをまとめる」「熱気球を作る」…。
というものです。「3年生」というのですから、また驚きです。

足でかせぎ、指先を使い、目で見て、匂いや香りを感じ、味わい…。きっと、この感覚は忘れられないでしょう。

きっと、これらは子どもの手だけで進めるには、難しいものが多くあります。家の方の協力なしではできないものです。本人が映り込んでいる写真などを見ると、「一緒に取り組んだのだな」ということが伝わってきます。しかし、それでいいと思います。子ども主体で取り組ませつつ、適度に助言を加えたり、部分的に手伝ったりすることで、コミュニケーションが図れ、子どもに安心感が加わるからです。このことがきっかけとなり、次の何かのスイッチが入るかもしれません。

本校は、全学年で実施しているものではないですが、該当学年になったときには、ぜひ、そんなことを意識しながら取り組まれてはいかがでしょうか。

3年生には、楽しい学びの機会を与えてもらいました。