2916.9.13 視力検査
- 公開日
- 2016/09/13
- 更新日
- 2016/09/13
校長室から
2学期の身体視力検査が今週で終わろうとしています。
中でも、現在の本校の視力検査は、全ての「ランドルト環」(「C」の文字のような記号)が一枚の検査表に並んだ、昔ながらのものを使用するのではなく、写真上段のような最新の機器を用いた検査を行っています。
お父さん、お母さんは懐かしく思うでしょうが、昔は、よくこんなことが普通に行われていたな、と思います。というのも、一枚の検査表を用いた検査では、表にあるランドルト環を指す教師と、記録をする教師(昔は児童・生徒のところも多かったでしょう)の二人が必要となります。検査結果は、表を指していた教師が口頭で記録者に伝えます。そうすると、検査結果が後ろで待機している児童生徒や、記録者の児童生徒に、広く知れ渡ってしまいます。いわゆる「個人情報の漏洩」です。
やがて、人的なロスを減らすため(と、記号をはっきり浮かび上がらせるため)に、この一覧表が電光式となり、検査を行う児童のそばで、教師が機器を操作し、一部に点灯したランドルト環の向きを答える方式になりました。記録もその教師が行えます。これで、一人で検査と記録の両方を実施できることになりました。しかし、一覧表の中に並んだランドルト環の一つを表示している(指している)ことに違いはなく、後ろから見ていれば、検査結果は伝わってしまいます。
よって、写真のような機器を使っている本校は、一覧表でない「一つのみ」の表示形式にすることで、視力の値が待機児童・生徒に伝わりにくくなりました。と、同時に、きちんと、待機者はカーテンの後ろに待機することで(写真下段左)、より「漏洩しない」ようにしています。
ちなみに、写真上段右端は、なんだかわかりますか?検査をしない眼を隠す「遮眼子」です。「への字」にくぼんでいるところを鼻にかけて、眼が確実に隠れるポジションがとれます。また、衛生面を考慮した現在は、使い回しをしません。何十枚と用意し、次々と交換していき、最後にアルコール消毒をします。
現在、下段右の画像のような視力検査は、学校では消えつつあります。随分、様変わりしてきましたね。