2016.10.28 最適解を求める
- 公開日
- 2016/10/28
- 更新日
- 2016/10/28
校長室から
昨日・本日と、「東海・北陸地区技術家庭科研究大会」に参加させていただきました。
「東海・北陸大会」ですから、愛知・三重・岐阜・静岡・福井・石川・富山の7県の関係教員と、その他全国各地からも参加される方がみえる大きな大会です。
研究主題について発表があり、記念講演があり、授業公開があり、その授業を見ての研究協議があり…、と2日間の日程で行われるものです。
今回の大会は、愛知県が開催県ということで、5年前から準備をはじめ、これまで研究を重ねてきました。
その研究主題が「よりよい生活に向けて、最適解を求め続ける生徒の育成」というものです。
加速度的に変化を遂げていく現代社会において、これまで「最適」と思われてきた考えが、これからも最適とは限りません。また、価値観の多様化によって、一人一人が考える「最適」も異なってくることでしょう。
そんな世の中だからこそ、限られた考えに満足することなく、様々な考えに気づき、さらに考えを深めていくことが大切になってきます。
そこで、問題解決学習を通して、よりよい生活に向けて、最適解を求め続ける生徒の育成をめざすというものです。
本日は、稲沢市立大里中学校へ授業を拝見しに行ったのですが、そんな手立てが打たれた授業は、自分の考えと、周りの考えを照らし合わせながら、「最適解」を求め、思考を深めていく姿が印象的でした。
2015年のBenesseによる「好きな教科・活動ランキング」(←クリック)によると、技術・家庭科は、保健体育に次ぐ2番目となっています。しかし、現在の授業時数は、中学1・2年では、毎週、技術1時間・家庭科1時間となっており、中学3年に至っては、隔週で技術1時間・家庭科1時間と、激減しています。お父さん・お母さんの時代は、男女別で行っていた世代から、男女共学で行っていた世代が混在していると思いますが、おそらく、2〜3時間の時数で実施し、毎時間楽しみにしていてくれたことと思います(笑)。
なんと、海外と比較しても最も少ない時数となっています。「最適解」を求める姿を身につけるためにも、時数増を求める声が大きくなることを願うのですが、いかがでしょうか…。