2016.10.31 オノマトペ
- 公開日
- 2016/10/31
- 更新日
- 2016/10/31
校長室から
6年生の体育の授業で、様々な跳び方を実現するためのポイントを「擬態語・擬声語」で表す、という授業が行われています。
例えるなら「ロイター板をドンッと強く踏み切る」「腕はピンッと伸ばす」「膝を体にグッと近づける」などという表現です。
この「ドンッ」「ピンッ」「グッ」などという表現を「オノマトペ」とも言います。
このオノマトペを言い換えるなら、「ドンッ=両足に体重をしっかり乗せて」「ピンッ=肘を曲げずに真っ直ぐに伸ばす」という表現になるでしょうか。回りくどく言わなくても、そのニュアンスが伝わるオノマトペは、非常に便利な「言語」です。
体育の授業では、そんなオノマトペを意識しながら、技の精度を高める授業をしていましたが、児童の感覚の鋭さを感じながら授業を見ていました。
さて、この「オノマトペ」ですが、言語自体は、国語の授業で「習う」わけではなく、「感覚的に身につけていく」といった感じでしょう。但し、6年生の国語の学習指導要領に「表現の工夫に気付いたり、自分の表現に活用したりするように指導する」とあり、使用をしながら、表現を工夫する指導をする必要性を説いています。
本校は、国語の授業ではなく、体育の授業でそんな表現をしているところが「先進的」ですね。
そんな「オノマトペ」ですが、「オノマトペ」について研究している「オノマトペラボ」というサイトに興味深いことが記載されていました。
サイト内の「コラム」を見ると、「日本語の約100語に1語はオノマトペである」とか、「ものの様子や心の動きを音に変換しているのが組織的に発達しているのは日本語である」「古くは『古事記』『日本書紀』『万葉集』にも見つけられる」といった具合です(万葉集には、鼻をすするのを「びしびし」と表しています)。
繊細な感覚をもつ日本人ならではの言語のように思います。
興味がある方は、ぜひ、以下のサイトをご覧になってはいかがでしょうか。オノマトペの奥深さに気付かされることでしょう。
(※以下をクリック↓)
■オノマトペラボ