学校日記

2016.11.14 正門の歴史

公開日
2016/11/14
更新日
2016/11/14

校長室から

正門にある青い門扉が、この週末に、塗装し直され、きれいな色に生まれ変わりました。

これまで、塗装がはがれ落ちたり、さび付いたりした箇所がありましたが、ご覧の通り、きれいに青く光っています。

ちなみに、この門の「門柱」は、大変、歴史のあるもので、戦前の昭和12年に、石原金一氏・石原源市氏のご寄付により、完成したものです。敷地内から見た右側の門柱の下部に、その記録が銅板で埋め込まれています(上段写真右下)。今から79年前というのですから驚きです。

昭和55年度に編集された「古北のあゆみ」を紐解くと、校門の完成を祝う、式典の写真を見ることができます(下段)。写真の右側に、国旗が掲げられているのが、正門です。

その「古北のあゆみ」には、以下のように記されています。



 第一次世界大戦によってわが国の経済は飛躍的に拡大したが、その反動や大正十二年の関東大震災、アメリカの景気後退等、経済は悪化の一途をたどったのである。
 こうした状況のもとで、国力の高揚には学校教育を充実させて、次代を担う子ども達に力をつけさせようとする考え方が、私達古北校下にも興り、篤志家の方々によって寄付や寄贈が相次ぎ、随分とレベルが向上したものである。


ということで、この時期には、「井戸の洗面所の上屋」「モーターサイレン」「時報時計」「二宮金次郎の銅像」「敷地の拡張」「防火用井戸とポンプ」「ラジオ拡声装置」「校内放送設備」などなど、多くの施設が、地域の方々の力によって、整えられていったとのことです。
昔から、古北校下の地域の方々の学校を支援する力がしっかりしていたことが分かるものです。

歴史のある門柱です。本校のシンボルの一つとして、いつまでも、残ることを願いたいですね。