2016.12.24 学校保健統計調査の結果速報
- 公開日
- 2016/12/24
- 更新日
- 2016/12/24
校長室から
平成28年度の「学校保健統計調査の結果速報」が公表されました。
これは、全国の幼児・児童・生徒の約5%に当たる、約70万人の抽出調査による、身体測定や各健診結果が統計値となるものです。すでに、新聞・ニュース等で報じられているところがあるので、ご存じの方も多いかと思いますが、「発育状態」「健康状態」共に、今年度のいくつかのポイントのうち、上図に示す、以下の「健康状態」の点が、特に印象に残りました(文部科学省報道発表資料より一部を引用)。
・むし歯に関しては,ピーク時(昭和40〜50 年代)より減少傾向が続いており,中学校及び高等学校で過去最低。
・裸眼視力が1.0 未満の者は増加傾向にあり,小学校,中学校及び高等学校で過去最高。
「裸眼視力1.0 未満」が、小学校で「約3人に1人」、中学校で「約2人に1人」、高校で「3人に2人」というのですから、驚きです。
4大ディスプレイである「テレビ」「ゲーム」「パソコン・タブレット」「スマートフォン・携帯電話」に接する時間が増加している現在社会では、そのような傾向になるのは、「さもありなん」と言ったところでしょうか。私自身、中学校の頃は、視力検査で「2.0の位置より後ろ」から見ても「2.0のランドルト環」(Cの記号)が読めたものです(笑)。自称「2.3」と冗談で言っていたものです。しかし、就職して、コンピュータに触れる機会が増え、視力が落ちていきました。運転免許証は、まだ「メガネ無し」で更新できていますが、メガネがあった方がよく見える域になっています。
また、この「裸眼視力」の調査結果で気になるところは、「視力非矯正者( 眼鏡やコンタクトレンズを使用していない者) のうち, 「裸眼視力0.7 未満の者」の割合は, 幼稚園7.27% , 小学校12.98% , 中学校18.86% ,高等学校19.80% となっており, 前年度と比較すると, 各学校段階において増加している」とあるところです。「教室で、黒板の字が見にくいけどそのまま」という人が、古北っ子の中にも、「1割以上」いるかもしれません。そんな人は、ぜひ、メガネの用意をお勧めしたいと思います。
逆に、「むし歯が減少している」というのは、いい傾向です。このままいけば「8020」(80歳で20本の自分の歯を保つこと)の人も増えるかもしれません。しかし、気をつけなければならないのは、12歳と13歳を境に、むし歯の数が増えるということ。これは、「乳歯のむし歯が永久歯になり、一旦減るも、永久歯のむし歯が再び増加する」ことを物語っています。気をつけたいところです。
以下の調査結果をご覧になり、お子様と照らし合わせて、今後の対策・対応を検討するのもいいかもしれませんね。
■平成28年度学校保健統計調査(速報)の公表について(PDFファイル)
■2.調査結果の概要(PDFファイル)
(※画像は、「平成28年度学校保健統計調査(速報)の公表について」から引用したものです)