2017.1.17 あれから22年
- 公開日
- 2017/01/17
- 更新日
- 2017/01/17
校長室から
「1月17日」と言われれば、日本人にとって、忘れられない日付の一つでしょう。
「阪神淡路大震災」が1月17日に発生して22年。古北っ子のお父さん、お母さんは、小学生〜高校生くらいだったでしょうか。未明の5時46分の出来事だっただけに、記憶に残っていたとしても、かすかな記憶に留まっている人もいるかもしれません。
毎年、今日の早朝5時46分には、写真下のように、竹筒に入った、犠牲者の数である約7,000本のロウソクをともし、追悼する行事が行われています。
しかし、全ての出来事がそうなるように、この日の震災も例外ではありません。被災した人、復興に関わってきた人が亡くなり、関係者の数が年々減っているのです。
被災で被害を受けた人、近しい尊い命を失った人、あるいは被災で亡くなったご本人たちのためにも、どのように防災や減災をするといいのか、どう備えるといいのか、そういうことを語っていく人が減りつつあるというのです。
幸い、現在は、デジタル機器の発展により、それらの記録を残し、ふり返ることができますが、こういうことに関しては「百見は、“一聞”にしかず」でしょう。当事者の話を聞くことにより、リアルな感情が伝わってくると思います。
震災が落ち着いた数年後から、本校校区の北部中学校は、通常なら関東方面に行く修学旅行を、震災学習のために関西方面に切り替えていた時期がありました。仲の良い友人らとディズニーランドに行きたかったこととは思いますが、現地で関係者の方の話を聞くなど、それはなかなか経験のできないことをしていたのです。
古北っ子が、自らの意志でそれらの震災について学習するもよし、当時を知っている大人が古北っ子に伝えるもよし、やがておとずれるであろう、この地区の地震に備える意味でも、今日の日を風化させてはいけないと思います。
以下のサイトから、震災当日の様子、復興の様子などを、画像や動画、関係者のコメントで知ることができます。「一聞」はできませんが、「一見」で学ぶことができます。
■阪神・淡路大震災「1.17の記録」
■BE KOBE
■神戸市:震災復興映像クリップ
(写真提供:神戸市)
・写真上:神戸市役所2号館 止まった時計
・写真中:旧:神戸市神戸商業高等学校 現:住吉側東緑地
・写真下:阪神淡路大震災1.17のつどい