学校日記

2017.2.11 吉田博木版画展&日展

公開日
2017/02/11
更新日
2017/02/11

校長室から

今日は、夕方から名古屋で会議があったため、その前に名古屋ボストン美術館に行き、「吉田博木版画展」を見た後、愛知芸術文化センターに移動し、「日展」を見て週末の午後を過ごしました。

画家吉田博の木版画は、多色刷りで、高い技術力で刷られた作品で有名です。一度、その多くの作品を見てみたいと思っていたので、名古屋で展覧会を開くと言うことで、「これは行かねば」と思っていました。
吉田博の多色刷りのすごさは、深みのある色を出すために、一般的に刷る回数である「30回前後」を大きく超えた「96回」という作品(「陽明門」)などがあるということ。その緻密さと繊細さに驚きます。

ダイアナ元王妃も好んで執務室に掲げたという吉田博の版画。日本国内や、世界の建築物や自然を題材にした作品の数々は、その美しさに圧倒させられました。
また、中には、同じ版を使いながら、色を変えることで、時間帯などの表情の違う作品にした「姫路城」「帆船」などがあり、多色刷りの奥深さを知ることができました。
今回の展覧会は、なかなか行く機会はない、熱海にある「MOA美術館」という美術館から86点をお借りしての、ボストン美術館の企画展示ということで、多くの作品に触れることができよかったです。

そして、日展は、「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸美術」「書」の5つの部門に、全国巡回作品と東海三県からの出品作品をあわせた約600点が展示されているおなじみの展覧会です(ちなみに、東京で行われる展覧会は、なんと3,000点が展示!)。

今年も、多くの素晴らしい作品の数々に触れることができ、心に栄養補給をしたようでした。

特に、日展では、小学生が親子で鑑賞をしているのを何人も見かけました。日展は、無料招待券配付を希望する学校が多いので(もちろん、本校も)、大人は、入館料だけで鑑賞できるというのもあるでしょう。
中には、作家さんから、iPadを使って、作品の制作過程の説明を受ける熱心な家族もみえて、感心しました。

古北っ子も、図工で絵を描いたり、版画の作品を作ったりしますが、こういう素晴らしい作品に触れるのもいいかもしれませんね。真似はできなくとも、本物の圧倒的な迫力や美しさに、感じるものはあると思いますよ。

(※関連サイトはこちら↓)
改組新 第3回 日展 東海展
日本美術展覧会
MOA美術館所蔵 吉田博 木版画展 抒情の風景:概要|名古屋ボストン美術館