2017.2.18 まちの未来につながる図書館
- 公開日
- 2017/02/18
- 更新日
- 2017/02/19
校長室から
今日は、江南市民文化会館小ホールで行われた「まちの未来につながる図書館」と題した生涯学習講演会を聴きにいきました。
講師は、全国の公共図書館を紹介した「つながる図書館」の著書である猪谷千香氏。1956年のコルティナダンペッツォオリンピックで、日本人として初となる冬季五輪メダリスト(男子回転銀メダル)となった猪谷千春さんの娘さんにあたります。
講演会では、2003年から始まった指定管理者制度をきっかけに誕生した、全国にある様々な形態の図書館を、写真などを交えて紹介し、それらの図書館の価値付けを分かりやすく説いてくれました。
江南市や近隣の図書館しか足を運んだことが無いため、ニュース等では見たり聞いたりしても、それぞれの図書館の価値付けを聴き、公共施設として、図書館が果たす役割の素晴らしさを改めて知ることができました。
具体的には、「人と情報をつなげる」というのが図書館ですが、今や「人と人をつなげる」「サードプレイス(家庭/職場・学校ではない自分がくつろげる場)」「地域や個人の課題を解決する」場所になっているとのこと。
「遠出をしたら、そこにある図書館を訪れるとよい」と言ってみえましてが、まさにそんな気にさせるようなお話でした。
江南市の「新図書館」に期待したいところです。
(※今日の講演に登場した図書館の一部を以下に紹介します。興味のある方は、水色の文字をクリックしてみてはいかがでしょうか(たたずまいが伝わりにくいHPもあります。そんなときは「○○図書館」を画像検索するとよいと思います)。
■武蔵野プレイス(※便利な場所で「おしゃれ」な図書館。中には「住みたい」と言われるほど。「Yahoo!リアルタイム」で「武蔵野プレイス」と検索すると、常に多くのつぶやきがあるほど)
■ぎふメディアコスモス(※滞在型図書館。開館1年で123万人が利用。「私たちが大切にしたいこと」というコンセプトがしっかりしている。武蔵野プレイスを参考にした図書館)
■海老名市立中央図書館(※滞在型図書館。スタバが施設内にある)
■伊万里市民図書館(1995年に市民の要望により開館。5万人の人口に対して400人が図書館で働く。人と人が知り合え、つながる図書館。2016ライブラリアンシップ賞受賞)
■舟橋村立図書館(※日本で最も面積が小さい村。子供の比率21.8%は日本一。人口増加率が1位。駅舎と図書館が同じ建物にある。来館する子供の名前を覚えてくれ、コミュニケーションが図られる。カモシカが来る図書館としても有名)
■岩手県紫波町図書館(※紫波町オガールプロジェクトの一環で作られた図書館。産直マルシェがあり、図書館側が作ったポップを野菜に貼ると、料理本の貸し出し率が高くなるという現象が生まれた)
■海士町中央図書館(※「島まるごと図書館構想」により、財政破綻寸前だった島根半島60キロの島に生まれた図書館。「人材育成には図書館」という町の方針)
(※画像:Infomastern撮影)