2017.2.24 授業研究
- 公開日
- 2017/02/24
- 更新日
- 2017/02/24
校長室から
多くの学校で実践されているように、本校でも「一人一授業研究」というものがあります。これは、「誰もが、一年に一度は、職員に授業を公開し、その授業について議論する『授業研究』をしよう」というものです。
学校は、カリキュラムや時間的な制約で、同僚の授業をしっかり見ることは簡単ではないのですが、こういう場を設定することで、「見てもらいやすい・見に行きやすい」ものとなります。
参観する教師は、自分になかったり、なかなかできなかったりする指導技術を学ぶことができ、自分の実践に照らし合わせて、様々なことを吸収することができます。
また、授業を公開する教師は、多くの参観者から、授業後の協議会などにおいて意見を聞くことで「いいところ・そうでないところ」を客観的に知ることができます。
参観する側も、公開する側もメリットがあり、教師の指導力を向上させるための、有効な手立ての一つになっています。
芸能の世界でも、職人の世界でも、下積み時代から「プロの腕前」を見続け、コツコツと学び続けて力をつけていくと思いますが、教師は下積み時代がありません。就職したら、いきなり「先生」と呼ばれ、担任や授業のデビューを果たします。一端、それらがスタートすると、なかなか他の教室や授業を見ることができません。自分の教室や授業があるからです。このことは、現在の日本の教育システムの課題でもあります。
そんなことを少しでも改善できるのが「一人一授業研究」です。
多くの「腕前」に触れ、自分の「肥やし」にするのですが、最終的には、子ども達の成長に還元されるものです。
本校は、今後も、学び続ける「教師集団」を目指していきたいと思います。