学校日記

2017.3.13 東北に思いを寄せて

公開日
2017/03/13
更新日
2017/03/13

校長室から

一昨日の3月11日には、東日本大震災発生の日にちなんで、テレビで、様々な特番が放映されていました。また、昨日は、一昨日の被災地の模様を伝える番組があるなど、6年前の出来事を風化させないよう、様々な形で、私たちにメッセージを送ってくれていました。

そんな中、宮城県仙台市に本社を置く地方紙「河北新報」のコラム「河北春秋」(2017.3.12付)には、以下のようなものが書かれていました。



震災の記憶が薄れつつあるかもしれない子どもたちに、南相馬市の原町一小の話をします。昨年、陸上の県大会のリレーで6年男子が優勝し、女子は6位に入賞しました。原発事故で避難や屋外での運動制限を経験した児童たちですから、これはすごいです▼学校生活は事故で一変しました。「放射線」「除染」「被ばく」といった言葉が普通になりました。放射線を学ぶ授業が1年生からあり、高学年は健康との関係を学びます。昨年度の5年生は、甲状腺がんについて専門家の話を聞きました▼給食の放射性物質測定も行われていますが、もちろん検出されていません。こうしたことを通し、子どもたちは知識を身に付け、理解を深めています▼避難生活を送る福島の子がいじめられたニュースを知っているでしょう。知識のない人たちに偏見を持たれたのですね。佐藤昌則校長は「正しい知識を持てば『それは違うよ』と正してあげられる。そんなたくましい心も育んでくれたら」と願っているそうです▼福島の小学生について考える機会があまりなかったかもしれません。でも、関心を持つことは自分のためでもあります。相手への思いやり、想像力はそこから生まれるのです。それに気付いた人こそ、優しくて強い人なのではないでしょうか。


日本の各地で、残念ながら、「被災地から避難をした児童・生徒がいじめに遭う」という出来事が起きています。
被災地で被災していたり、被災地の現状を知れば、そんなことは決してないはずなのに、残念でなりません。

コラム文末の「福島の小学生について考える機会があまりなかったかもしれません。でも、関心を持つことは自分のためでもあります。相手への思いやり、想像力はそこから生まれるのです。それに気付いた人こそ、優しくて強い人なのではないでしょうか。」という部分に考えさせられるのではないでしょうか。

古北っ子と年齢が同じ小学生が、今なお、苦しい思いを強いられています。そんな頑張っている小学生に間違った接し方をしないことはもちろんのこと、これからの未来に向けたエールを送ることができれば、と思います。

そんなことの一助になるのが、明日が最終日となる児童会主催の義援金活動です。古北っ子のお小遣いから少しの額を、あるいは、家族の協力で、プラスアルファの額を協力できると、少しでも、暮らしが楽になるかもしれません。温かい気持ちで、東北の人たちにエールを送りましょう。

そして、河北新報のwebサイトにある「地震の記録」を見ると、これまでの変遷や出来事を知ることができます。ぜひ、一度、ご覧になられては、いかがでしょうか。

(※関連サイトは以下をクリック↓)
河北新報コラム|河北春秋
地震の記録|河北新報オンラインユース