2017.5.25 学校探検
- 公開日
- 2017/05/25
- 更新日
- 2017/05/25
校長室から
昨日は、1年生が生活科の学習で「学校探検」を行いました。校長室にも、多くの1年生が訪れてくれました。
この「学校探検」は、校内の様々な部屋や場所をグループ毎に訪問し、校内施設について理解を深めて行くものです。
平成4年度から正式に教科に位置づけられた生活科は、保護者の方の中にも、まだ経験することがなかった方も多いと思います。「学校探検の授業?」と、一見、不思議な活動に思われる方もみえるかもしれません。しかし、生活科の「学習指導要領」にもきちんと記載がなされている活動です。
生活科の目標は、以下の通りです
具体的な活動や体験を通して,自分と身近な人々,社会及び自然とのかかわりに関心をもち,自分自身や自分の生活について考えさせるとともに,その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ,自立への基礎を養う。
上記文中にある「身近な人々とのかかわりに関心をもつ」という部分については、校内の先生方と挨拶や会話を交わす中で、心を開いたり、親しみを感じたりすることがねらいになっています。
また、「身近な社会(今回の場合は「学校」)とのかかわりに関心をもつ」という部分については、指導要領に「学校を探検して発見したことを…」というような文言もあり、様々な教室や施設を目の当たりにすることによって、それぞれに「気づき」をうながすことがねらいとなっています。
これらの、「感じたこと」や「気づき」をグループや教室内で発表したり聴き合ったりすることで、新たな発見が生まれてきます。
生活経験の多くない低学年児童は、それぞれの活動を、単に「楽しかった」で終わらせることなく、学びに変えていく必要があります。
「生活科」では、その対象を「人」「地域」「動植物」などとし、校内から始まる地域へ視野を広げることによって、様々な気づきを得て、自分たちの生活にフィードバックし、自立への基礎を養うものとします。
さらに、級友ら周りの気づきなどに対しても、その気づきを認め、互いを尊重する姿勢を学んでいきます。
様々な教科でも生きてくる、「学び方の土台づくり」を生活科で学んでいくのです。