2017.6.3 新聞の発行部数と世帯数の推移
- 公開日
- 2017/06/03
- 更新日
- 2017/06/03
校長室から
10年ほど前になりますが、「授業に関連する○○の新聞記事(場合によっては折り込み広告)」を切り抜いて、ワークシートに貼ってくるように」という宿題を出そうとすると、「うちは新聞をとっていません」と言われることがありました。ネットも普及しつつあり、「新聞離れが一般家庭に…」と気にしたものです。
すると、最近では、職員室で「○○の記事が新聞に載ってたよ」という話題をすると、「うち、新聞とっていないんです」と、新婚の先生がひとこと…。
「ついに、新聞離れが教員にまで…」と驚いている今日この頃です。
実際の新聞の発行部数の推移が、「一般社団法人 日本新聞協会」のサイトから知ることができます。上図のグラフは、サイト内の数値を引用し、私がグラフ化したものです。
図のように、世帯数が増えている反面、発行部数(一般紙とスポーツ紙の合計部数)が減っています(現在、人口が減りつつある日本ですが、世帯数が増えているのは、お年寄りのみの家族や核家族が増えているため、と推察できます)。
最新の2016年のデータは、「1世帯当たり部数」が「0.78」となっており、新聞をとる世帯が確実に減少しつつあります。
そして、その他の特徴的なことが、「セット(朝刊・夕刊)部数」が減り、「朝刊単独部数」がほぼ横ばいということは、夕刊の購入を取りやめる家庭が増えてきているということです。
2010年に「M1・F1総研」という調査機関が、「若者(20〜34歳)と新聞」に関する調査結果を公開しています(現在は閉鎖)。その中では、若者の新聞離れは「お金がかかる」「時間がかかる」「他のメディアで事足りる」という理由のためと、まとめていました。分からなくもないですが…。
個人的には、朝刊・夕刊の両方をとり、世間一般のニュースや地元のニュースは、新聞で情報を収集しています。ローカルなニュースもネットで見ることができる時代とは言え、「Yahoo!」のような検索サイトでトップニュースの一覧にこの地域の話題があがることはまずないからです。
雑誌などの発行部数も確実に減少していますが、「スマホやタブレットを触る時間が増えているため」と言われています。しかしながら、まだまだ世界的には、「成人人口1,000人当たりの発行部数」が、圧倒的に多い日本です。
古北っ子の家庭でも、新聞をとらなくなりつつある家庭があるかもしれませんが、可能な範囲で、新聞に触れてほしいと思います。学校の図書館に足を運べば、その日の朝刊が置いてあるので、読むことができますよ。
(※関連サイトはこちら↓)
■一般社団法人日本新聞協会
■新聞の発行部数と世帯数の推移|調査データ|日本新聞協会