2017.6.7 「たてわり」の効果
- 公開日
- 2017/06/07
- 更新日
- 2017/06/07
校長室から
学校には、様々な「たてわり」による活動があります。
「たてわり」とは、教育業界で「異学年の児童の交流」のことです。
本校の「たてわり」の活動を挙げると、1・2年生合同の「春の遠足」や、通学班ごとに遊ぶ「和楽べあそび」、運動会の「応援合戦」、6年生が1年生と掃除を一緒にしたり、30分昼休みの「あおぞらタイム」で一緒に遊んだりするなど、様々な場面があります。
業界紙である「教育新聞」の6月1日付号に、この「たてわり」の活動の良さを分かりやすく説いている記事がありましたので、引用し、紹介させていただきます(「特活脳で深い学び」(八王子市立弐分方小学校長清水弘美先生)より)。
同級生の中では皆に付いていくばかりの子供でも、「たてわり班」では、自分の経験を基に、下の学年を指導する立場に就く。子供が子供を育てるのである。学級とは別に自分が活躍できる場があると、子供たちの安心感は高まる。さらに、各「たてわり班」で頑張っている学級の友達を見ると、同学年の中で同じ苦労を背負っている同志としての相互リスペクトも生まれるのである。
まさに、この通りです。
4月には、「新入生を迎える会」では、6年生が1年生をエスコートして、体育館に入場してきましたが、3月には、「卒業生を送る会」で、1年生が6年生をエスコートしてくるシーンを見ると、その関係性の良さが伝わってきて、ほのぼのとします。
人は、様々な関わりをもちながら成長をしていきます。そんな中、たてわりでは、「面倒を見てもらう側」も「見る側」も、どちらも成長をしていくのです。
小学校では比較的古くから存在するこの「たてわり」ですが、最近では、中学校でも取り入れる学校が増えてきています。
全国を見て見ると、保小中の「0歳〜15歳」という幅の広い年齢層が関わるという、一貫校もあるというのですから驚きです。
今後、小中、中高、保小中など、様々な形態の「たてわり」が増えていくかもしれません。