学校日記

2017.7.12 食物アレルギー緊急時対応訓練

公開日
2017/07/12
更新日
2017/07/12

校長室から

今年度も、昨年に引き続き、消防署の職員の方にもお越しいただき、10日(月)に、教職員による「食物アレルギー緊急対応訓練」を実施しました。

今回は、アレルギー発症児童役の教師以外には、場面設定を明かさずに実施。さらに119番にも実際に電話をして、本部とのやりとりもするというものです。
また、3つのグループ毎に実施をするのですが、その内の1つは、既往歴がない児童が発症し、なおかつ養護教諭が不在という想定で実施。どのグループも緊張感のある訓練となりました。

すると、インターホンが「鳴らない」ということがあったり、AEDが持ち出されて「ない」ということがあったりするなど、マニュアル通りに動いても、想定していなかったことが発生。さらに、救急が到着する時間を想定した「8分間」という時間の間の対応もチェックしていただくなど、まさに臨場感のあるものになりました。

NASA(アメリカ航空宇宙局)では、「最悪」の連続を想定して訓練するといいます。「トラブルに対応しても、その対応が別のトラブルによりうまくいかず、さらにその対応をするも、またもや…」という具合です。しかし、命を守るためには、そのトラブルを乗り越える術を見つけたり、身に付けたりしていなければなりません
今回の訓練では、そんなことを思い出させるようなものでした。

余談ですが、6月に開催された「尾北学校保健会総会」に養護教諭と参加しましたが、その記念講演では、「学校における食物アレルギーについて」というものでした。
そこでは「現在、市場には、ナッツ系の種類が随分増えているが、実は一つ一つのアレルギーの有無を知っておく必要がある」「ある日突然発症することもある」ということなどを拝聴し、驚きました。まだまだ知らないことが多く、アレルギーに対する学習の必要性を感じました。

本校の養護教諭が、様々な手立てを講じてくれるおかげで、市内では、本校の「対応方法」「訓練」などから学ぶ学校が多いと聞きます。ありがたいことです。
今後も、様々なケースに対応できるよう、愚直に取り組んでいきたいと思います。