学校日記

2017.7.13 「かさ」の指導

公開日
2017/07/13
更新日
2017/07/13

校長室から

2年生の算数では、「かさ」の学習に入りました。「リットル」「デシリットル」「ミリリットル」について学習します。
これは、前回の学習指導要領では3年生で学習していたものですが、長さの学習と同様、ここでは「体積」の学習というよりも「単位」について学び、量の大きさについての感覚を身に付けるものです(ちなみに「立方センチメートル」「立方メートル」や「立方体・直方体の体積の求め方」などの「体積」の学習は5年生で実施)。

しかし、長さと異なりイメージしにくいのか、つまずく児童も少なくありません。
教科書では、ペットボトルで量を量りますが、ペットボトルにも違いがあることに気づかせ、具体的な数値として、量を比較させるやりとりが出てきます。

写真は、指導者が「ペットボトル」「牛乳パック」「1リットル升(ます)」などを見せながら、視覚的に量の比較をしているところです。

ここで提案するのは、つまずきを防ぐためにも、ぜひ、日常生活の中で、家庭でも同じようなことをして数値に慣れてもらうとよい、ということ。

まず、牛乳パックは、「1リットル(1000ミリリットル)」であることや、ペットボトルの「2リットル」「1.5リットル」を比較して、量の感覚を身に付けさせます。
すると、それより少ない、学校の給食の牛乳ビンが「200ミリリットル」であったり、携帯用のペットボトルが「500ミリリットル」であったりすることが感覚的に身に付いてきます。
たまに、「デシリットル」「ミリリットル」の単位の変換をクイズ的に出してもらえるといいでしょう。

「コップ一杯の水は200(  )です。(  )に入る単位はなんですか?」と問われたときに、「リットル」「デシリットル」とせず(「センチメートル」では、もっと困りますが…)、「ミリリットル」という感覚が身に付けばグッドです。

身の回りのものを利用し、日頃から楽しく、数字の感覚を身に付けていただけると、学校の算数の学習もつまずくことが少なくなるでしょう。コツコツ、量の感覚を身に付けたいものです。
家庭での協力をよろしくお願いいたします。