2017.8.18 五上
- 公開日
- 2017/08/18
- 更新日
- 2017/08/18
校長室から
「三上(さんじょう)」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。中国・北宋時代の「欧陽脩」(おうよう・しゅう)が唱えたものですが、考え事をするのに良い場所として、「三つの物の上にいるときがよい」というものです。
「三つの物の上」とは、それぞれ「鞍上(あんじょう)」「枕上(ちんじょう)」「厠上(しじょう)」であり、現代に当てはめれば「乗り物」「寝床」「トイレ」ということになります。
確かに考え事をしたり、ものを覚えたりするのに、適しているのではないでしょうか。なお、この「三上」に二つ加え「五上」という人もいます。
残りの二つは「槽上(そうじょう)」「路上(ろじょう)」です。それぞれ「風呂」「歩く道中」となります。
ということで、古北っ子の家庭に提案したいのが、古北っ子のちょっとした学習タイムに、「五上」の中の「二上」である、「トイレ」と「お風呂」を活用してはいかが、というもの。
一つは、「学習ポスター」をトイレやお風呂に貼っておき、毎日見ることで、学習していくというものです。「学習ポスター」「お風呂 学習ポスター」で検索すると、九九、漢字、地図、ローマ字など、市販の物、ダウンロードできるものなど、多くのものがヒットします。今では、100均でも手に入るものがたくさんあります。
もう一つは、同じく「100均」で購入した、発泡性の型抜きできる数字やアルファベットによる学習。これを2セットずつ購入しておくと、簡単な計算や、ローマ字、英語のつづりなどの学習がお風呂の壁を使ってできます。
我が家でも、就学前からお父さんとお風呂に入っては、遊びながら学んだあの日が、懐かしくよみがえってきます。
すでに取り組んでみえるご家庭も多いと思いますが、もし、まだのところがあれば「二上」の「トイレ」「お風呂」を上手に活用してはいかがでしょうか。2学期からは、2年生はいよいよ「九九」が、3年生では「ローマ字」が始まりますよ。