学校日記

2017.8.26 小さな命の意味を考える

公開日
2017/08/26
更新日
2017/08/26

校長室から

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昨日の午後は、丹葉地区(江南市、犬山市、岩倉市、丹羽郡)の校長・教頭先生が集まり、宮城県で教師をしてみえた佐藤敏郎氏の講演「小さな命の意味を考える」を拝聴しました。

女川町の中学校に国語教師として勤務し、被災した中学生に俳句を作らせる活動をし、女川中学校卒業生による「女川いのちの石碑」を建立する活動を支えてきた佐藤さん。
現実や悲しみに向き合い、しかし、進むべき方向を見つめ、様々な活動をする女川の子どもたちのお話は、子どもたちのつらさ、苦しさ、力強さが伝わってくるものでした。

そして、同時に、大川小学校でお子さんを亡くした佐藤さん
講演の話の流れの途中、自然な流れでそのことを打ち明けられると、会場の先生方が息をのむのが分かりました。
大川小学校と言えば、学校に残っていた児童70数名中、助かったのは4名のみ。教職員も11名中、助かったのは1名のみだったという、多くの命が亡くなった小学校です。
学校の避難方法について今なお、検証がされていますが、保護者であり、同じ教員だった佐藤さんの心中は、私たちに想像できないものでしょう。

学校で、多くの子どもたちの命を預かる立場として、考えさせられることが多い講演会でした。まさに、これまで以上に「小さな命の意味を考える」ことができるものでした。

なお、8月27日(日)の22:00〜22:43に、被災した女川中学校の「女子バスケ部」のアニメが、「NHK BS1」で放送されます。今回の佐藤さんの講演とは直接関係はないですが、被災地でがんばる子どもたちの姿を知ることができると思います。ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。

また、今回の講演に関連するHPのいくつかのリンクを以下に掲載します。クリックしてご覧になると、被災地の理解につながると思います。

女川中学校HP
いのちの石碑プロジェクト
被災地の教育現場(被災地の“放課後学校”コラボ・スクールHP内)
アニメドキュメント「女川中バスケ部 5人の夏」【2分動画】