2017.9.10 ギフト 僕がきみに残せるもの
- 公開日
- 2017/09/10
- 更新日
- 2017/09/10
校長室から
ALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告された元NFLのスター選手のドキュメンタリー映画の「ギフト 僕がきみに残せるもの」を先日観てきました。
映画は、NFLチームのニューオーリンズ・セインツの所属していた、「スティーヴ・グリーソン」が、病院で「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」を宣告されたところから始まります。
同じタイミングで妻の妊娠が分かると、その子どものために、毎日、ビデオダイアリーを撮り続け、その映像と、旧友で介護者ともなった2人の撮影者がグリーソン一家とともに暮らしながら撮影した映像からなる、「1500時間分の映像を2時間にまとめた」全編が実際の映像であるドキュメンタリー映像です。
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」という病気がどんな病気であるか、「なんとなく」は分かっていたものの、難病であるALSと戦うグリーソンさんの姿を見ると、それは大変な病気であることが分かりました。体が思うように動かなくなり、やがては、会話も食事も、呼吸もできなくなっていくもので、原因が究明されておらず、治療法も見つかっていないというのです。日本にも約9,000人もの患者さんがいるというのですから、大きな問題です。
このグリーソンさんの素晴らしいところは、「チーム・グリーソン」という財団を設立し、「スティーヴ・グリーソン法」を成立させたことです。アメリカで「音声合成機器」(機械が、本人に変わって音声を発するもの)が保険適用の対象外になろうとしていた時、訴えによって、オバマ大統領の署名により、保険適用が認められる法律として承認されたのです。
この法は適用されたのでよかったのですが、病気に苦しむ人に寄り添える法の整備が追いついていない現状がることを知り、考えさせられました。
「NO WHITE FLAGS」(白旗は上げない)をスローガンに、最後まで病気と闘い続けるグリーソンさん。涙なしでは観られませんでした。
現在もなお、病気と闘いながら、家族の時間を過ごしつつ、様々な活動をしているそうです。命がある間に、治療法が見つかることを願うばかりです。
名古屋では1館(センチュリーシネマ)だけでしか上映していないのが残念なところです(そろそろ終わってしまうかも…!?)。興味のある方は、ぜひご覧になってはいかがでしょうか。
(※関係サイトはこちら↓)
■映画「ギフト 僕がきみに残せるもの」公式サイト
■日本ALS協会