学校日記

2017.9.13 夏休み自由研究

公開日
2017/09/13
更新日
2017/09/13

校長室から

3年生の教室前には、たくさんの夏休みの自由研究が掲示されています。じっくり拝見すると、今夏もなかなかの力作が多く、感心しました。

見ていて感じるのは、「本や、インターネットから、調べたことをまとめる」ことも否定しませんが、できれば自分の手で「観察」「実験」「作製」などをした上で、まとめられるような「自由研究」であるといいなぁ、ということです。

「感覚機能」の「五感」のうち、一つでも多く働かせながら取り組んだ自由研究は、後に経験値や知識として残るものが違ってきます。

今回の自由研究であれば、以下のような「研究」があったので、例として、一部を紹介をいたします。



たまごの変身 …酢に漬けて殻がどうなるか観察をし、わかったことをまとめる
水を入れてじっけんすると …コップに水を入れて音階を作り、その違いやわかったことをまとめる
ぎょうざの作り方 …材料を切るところから始め、焼き上げるまで作りきる
カブトムシの力だめし …カブトムシが10円玉を何枚まで動かせるか実験し、わかったことをまとめる
せみのせいちょうについて …セミがサナギから羽化し、成虫になるまでを観察し、まとめる
水の成分のちがい …市販のミネラルウォーターにリトマス紙を使うなどし、その成分の違いについてまとめる
気になるきごう …自分の家から学校までの道中にある、標識や看板、案内表示板などを見つけ、その意味についてまとめる
江森町の様子 …自分の住む町の特色ある建物などを写真にとり、地図上にまとめる


足でかせぎ、指先を使い、目で見て、匂いや香りを感じ、味わい…。きっと、五感を駆使しながら経験したことは忘れられないでしょう。

きっと、おうちの方の発案や協力があってのことだと思います。実際、そうしたことがなければ、なかなか難しいところがあると思います。しかし、本人が実験や作製に興じる写真が貼ってあったりすると、親子で取り組む様子が想像され、随分ほほえましく思えました。

その際、子ども主体で取り組ませつつ、適度に助言を加えたり、部分的に手伝ったりすることで、コミュニケーションが図れ、子どもに安心感が加わります。このことがきっかけとなり、次の何かのスイッチが入るかもしれません。

来年の夏は、継続したり、発展させたり、あるいは新しくチャレンジしたり…と、ぜひ、長期の休業期間ならではの体験や経験をしてみてはいかがでしょうか。
これからの子どもたちに必要な「探求心」などが芽生えると思いますよ!