2017.9.18 指揮者は長生きが多い?
- 公開日
- 2017/09/18
- 更新日
- 2017/09/18
校長室から
今日は、「敬老の日」。世界保健機関(WHO)が発表した世界保険統計2016によると、日本人の「平均寿命」は、男女平均「83.7歳」で世界第1位になっています(男性「80.5歳」第6位、女性「86.8歳」第1位)。
また、自立した生活ができる期間を表す「健康寿命」でも、日本人の男女平均「74.9歳」で世界第1位になっています。
お年寄りが増えていますが、自立して生活できるというのですから、道理で元気なお年寄りが多いはずです。日本はすごいですね。
さて、「指揮者に長生きする人が多い」という説があります。
「長生きこそ、最高の芸術」ということばをよく口にしていた、日本人指揮者の朝比奈隆さん(1908〜2001)は、93歳で亡くなる直前まで指揮棒を振ったといいます。
また、ストコフスキー(イギリス 1882〜1977)もやはり、亡くなる直前の95歳まで指揮をしており、トスカニーニ(イタリア 1867〜1957)は89歳、カラヤン(オーストリア 1908〜1989)は81歳と長生きをし、現役の小澤征爾さんは、1935年生まれで、82歳の今もなお、指揮棒を振っています。
このことについてアメリカのアトラス博士は、実際に、アメリカ人の平均寿命より指揮者の平均寿命は長いことを数値で証明したと言います。また、その理由に「精神的な充足感が得られる」「指揮中のダイナミックな動きが適度な運動になる」ということをあげています。
「へぇ」ですね。
いずれにしても、長生きしても、指揮者のように、自立していないと大変です。今の日本は、健康寿命を延ばすことを大きな目標にしているとのこと。その方策は間違いないようですね。