2015.10.5 この時季を表す漢字
- 公開日
- 2017/10/05
- 更新日
- 2017/10/05
校長室から
昨日は、中秋の名月。ホームページにも掲載しましたが、昨日は、きれいな月を見ることができました。家族でそんな月を一緒に見た人も多いのではないでしょうか。
さて、そんな中、昨日(10/4)付の岩手日報のコラム「風土計」に、「中秋の名月」に関わる、ものが掲載されていました。「言葉」に関する興味深いものだったので、ここに引用させていただきます。
「八月十五日」と書いて「なかあき」とか「あきなか」という読ませ方がある。今日は旧暦8月15日。旧暦の7〜9月は秋に相当する。真ん中の月の、そのまた真ん中の日だから、季節は秋のど真ん中。「中秋の名月」だ▼とはいえ天文学的には、今年の「名月」は満月の一歩手前。国立天文台によると、満月になるのは6日未明だ。月が地球を回る軌道は完全な円ではなく、満ち欠けの周期にズレが生じるからだ▼厳密な意味での満月は、地球を間に置いて太陽と月とが一直線に並んだ瞬間をいう。月が太陽の光を真正面から受ける状態だ。逆に月を挟んで太陽と地球が一直線になると新月。旧暦の「朔(ついたち)」だ(後略)
「なかあき」と読んだり、月との位置関係から「屰(さか)」の「月」と書いて「朔(ついたち)」とするあたりの、言葉を編み出した先人の知恵に感心するばかりです。
ちなみに、この時季の七十二候は、「水始涸(みずはじめてかるる)」(※10月3日頃:田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃)、「鴻雁来(こうがんきたる)」(※10月8日頃:雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってくる)に該当しますが、その感覚や表現の仕方に、これもまた、感心するばかりです。
私たちが使う日本語というものは、随分と奥が深いですね。
ふと、そんな言葉に触れたとき、子どもたちにも伝えてあげると、いいかもしれませんね。