学校日記

2017.10.14 スマホ・PCの使用時間と生活時間の関係

公開日
2017/10/14
更新日
2017/10/14

校長室から

総務省が9月15日に、「平成28年社会生活基本調査の結果 — 生活時間に関する結果 —」を報道発表しました。

この調査は1986年から5年ごとにあるもので、家事や仕事の時間など、1日の生活時間の配分を調査したものです。今回、その調査に「スマートフォン・パソコンなどの使用状況」というものがあり、上図のような興味深いデータが示されました。

グラフ内の文字が小さいので、ここで改めて補足をします。
凡例(下から順に):睡眠 → 身の回りの用事、食事 → 通勤・通学 → 仕事 → 学業 → 家事関連 → 自由時間 → その他
項目(左から順に):使用しなかった → 1時間未満 → 1〜3時間未満 → 3〜6時間未満→ 6〜12時間未満 → 12時間以上

まず、15〜19歳では、スマートフォン・パソコンなどの使用時間が長い人は、学業時間が短く、自由時間の配分が長い傾向がみられ、睡眠時間も比較的長めに確保しているということ。ということは、「スマホ・PCを長時間使用するなら睡眠時間を削るのではなく、勉強の時間を削る」あるいは「スマホ・PCを長時間使用する人は勉強をしない」傾向にあることが見えてきます。

そして、もう一つ、着目したいのは、「使用しない」という人より、「1時間未満使用」という人の方が、「学業の時間が長い」「自由時間が短い」「睡眠時間が短い」ということ。
これは、スマホ・PCを上手に活用しつつ、必要以上に使用しないというセルフコントロールがしっかりしており、「勉強の時間を確保し、ダラダラ寝ない」傾向にあることが見えてきます。

スマホ・PCとは、切っても切れない時代になりつつありますが、やはり、その「つきあい方」が、生活のリズムに大きな影響を与えていることが見えてきます。

ちなみに、他にも「25〜29歳」の調査結果が出ていますが、ここでは、スマホ・PCの長時間使用者は「仕事」の時間が短くなっていると同時に、1時間未満の使用時間の者が、最も長く仕事をしているという傾向が見えています。

すでに自分のスマホを持っている人はもちろんのこと、これから自分のスマホを持つ人も、「『使わない』ではなく、どれくらいの時間を使用していいのか」というルールをしっかり作っておくとよいですね。

(引用サイトはこちら↓)
「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)(PDFファイル)
統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査の結果