2017.10.16 朝礼校長講話
- 公開日
- 2017/10/16
- 更新日
- 2017/10/16
校長室から
今日は、以下のような講話をしました。
今日は、何月何日ですか?10月16日ですね。
今日、10月16日は、「世界食料デー」と言い、世界の食料問題について考える日になっています。特に、10月を「世界食料デー月間」とも言います。
さて、
「食料問題」には、様々な問題がありますが、その中の大きな問題の一つに「食品ロス」というものがあります。この言葉、聞いたことがある人?あまり多くはありませんね。
これは、「食べられる食品が捨てられること」を言います。
世の中には、まだ食べられるのに、食品が捨てられてしまう場面があります。どんな場面が考えられますか?周りで話をしてみましょう。
例えば、お店に売れ残った食品が捨てられてしまうことがあります。また、家庭でも、食べずに残ったものが、最終的に捨てられてしまうこともあるでしょう。
このように、世界では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品が大量に発生していることが、大きな問題になっています。
ここで、世界に目を向けてみましょう。
私たちは、食べ物に苦労することはほとんどありませんが、
世界には、食べたいものや食物を十分に食べられない人がたくさんいます。その結果、何も食べられずに命を落とす人が、なんと、1年間に約900万人もいます。
どう思いますか?
私たちのように、こうして普通に食事をいただけることに感謝したいものです。
日本でも、2011年3月11日におきた東日本大震災直後の給食は、こんな感じでした。
「おにぎり・チーカマ・牛乳」だけだったり、「コッペパン・チーズ・デザート・牛乳」だけだったりし、汁物やおかずが食べられない日が何日も続いたそうです。しかも、全国から寄せられた食品を分けて食べたとも聞きます。私たちの給食と比べると、大変な思いをしていたことがよく分かりますね。
また、給食のことを考えると、随分、多くの大人が関わっていることが分かります。
野菜を作る人、魚を獲る人、食品を工場で加工する人、それらをトラックなどで運ぶ人、給食センターで調理をする人、さらに学校へ届けてくれる人、教室まで運んでくれる配膳員さん…、と、本当に多くの人が関わっていますね。
そんな中、「嫌いだから」「まずいから」と言って、簡単に残している人はいませんか。もちろん、アレルギーだったり、体の調子が悪かったりするときは別ですが、そうでないときに、簡単に残すことは考えてほしいものです。世の中にはまだまだ食べられない人がたくさんいます。そして、多くの人が関わって、食品が手元に届いています。
「世界食料デー」の日に、食について考え、こうして食べられること、多くの関わってくれた人に感謝して、いただけるといいですね。