2017.10.20 挙手=手を挙げる
- 公開日
- 2017/10/20
- 更新日
- 2017/10/20
校長室から
授業中に手を挙げる児童。ご存じの通り、これを「挙手」と言いますが、植草学園大学名誉教授・野口芳宏先生は、「手を挙げるは『曲げる』ではない。指先までまっすぐとすばやく」と言っています。
「読んで字のごとく」ですが、見事に「まっすぐすばやく」挙がっている学級があります。感心するのは、「まっすぐ」が、「耳についている」ということ。前後左右の斜めにまっすぐではなく、「真上」への完璧な「まっすぐ」です。これに指先がビシッとしたら、120点です。
担任の日頃の指導や、これまでの担任の指導がきちんと生きていることが分かります。
もちろん「ABC」(A:当たり前のことを B:ばかにしないで C:ちゃんとする)の一つではありますが、「常にちゃんとする」ことは、やはり簡単ではありません。
しかし、こうした小さな当たり前をしっかりすることで、児童の、授業に対する集中度や緊張感が保てますし、授業者もその塩梅が計れるというものです。
「たかが挙手」ですが「されど挙手」です。こうしたことを大切にしながら、授業をする必要があることを改めて確認させられました。
(※ちなみに写真は、「相互指名」という手法で、発言者が次の発言者を指名するもので、ちょうど、指名を待っている瞬間です。発言者の発言を遮るようにして、周りが挙手をしているわけではありません)