2017.10.31 研究校
- 公開日
- 2017/10/31
- 更新日
- 2017/10/31
校長室から
日本の教育現場には、「研究校」というシステムがあります。
文部科学省や県市町村教育委員会などから委嘱を受け、様々な教育課程の改善や教育課題の解決をめざして研究・開発をする学校のことをいいます。
ちょうど、本校が、4年前の2013年11月8日に、研究テーマを「『確かな学び』を育む授業づくり」と題して発表会を行ったものがそうですが、丹葉地区(犬山市、岩倉市、丹羽郡、江南市の3市2町)では、毎年、2校が発表を行います。
そして、ちょうど今日は、お隣の草井小学校が発表会の日となっています。また、来週には、犬山市立城東中学校で発表会が行われます。
日頃から、熱心に授業の準備などをしている先生方ですが、研究校となることで、大学教授などの有識者に指導をしていただきながら、子どもたちに付けさせたい力は何か、そのための手立てをどうするか、といった具体的な理論の共通理解を図ることができます。そして、その理論に基づいた実践を図り、その検証を行うために、継続的に有識者から指導・助言をいただきながら、PDCAサイクルを繰り返してブラッシュアップをしていきます。
そして、それらの理論や実践を発表し、地域や関係各位に還元し、さらに周囲に刺激を与えるというサイクルを繰り返していきます。
しかしながら、教師の勤務時間がどんどん長くなっている中、研究との両立は、なかなか簡単なものではありません。未来ある子どもたちのためではありますが、ここは、また別の意味で大きな課題となっているのが、昨今です。
そんな中、今日の草井小学校の発表に関わってきていた奈良学園大学の伊崎教授は「奇をてらわず、当たり前のことを当たり前にやることが教育」ということを明言されました。研究も大切ですが、やはり、日頃のきちんとした実践も大切なようです。
本校も研究の財産と共に、日頃の実践を大切にしたいと思った、今日の研究発表会でした。