2017.11.16 記録をしながら…
- 公開日
- 2017/11/16
- 更新日
- 2017/11/16
校長室から
「それでは、自分の考えを書きましょう」という指示があると、児童の鉛筆が動き出します。自分の考えをあらかじめまとめさせることで、その後の発言がしやすくなることから、よくある場面です。
すると、この場面で、教師は、以下の大きく3つのタイプに分けられます。
① 教卓前に立ち、児童が書いている様子を前から全体的にとらえる
② 机間を回りながら、児童の記述内容を目視で確認する
③ 机間を回りながら、児童の記述内容を記録する
写真は「③」ですが、記録と言っても、文章を書くのではなく、座席表などが描かれたシートに、あらかじめ決めている記号や番号、4色ペンによる色分けなどで、簡単にサッとつけていきます(「①」は、本校にはない、「横着」なタイプの教師です)。
こうすることで、教師が児童の考えを把握することができ、その後の授業展開を組み立てることができます。
というのも、挙手による指名・発言だけでなく、教師からの意図的な指名・発言を加えることがしやすくなるからです。
もう少し考えを深めたいとき、考えの幅を広げたい・絞りたいとき、対立した考えを求めたいとき…と、手元に記録があれば、そんな授業展開がしやすくなります。
もちろん、目視で確認しながら記憶して指名する…、ということも可能ですが、「記憶より記録」することで、確実な授業展開ができるでしょう。
意図した授業をすることで、思考を広げたり深めたり、焦点化したりできます。簡単な記録をしながら、授業を展開する…。教師が心がけたいテクニックの一つです。