学校日記

2017.12.1 ハードルをよく見ると…

公開日
2017/12/01
更新日
2017/12/01

校長室から

体育ではハードルを実施している学年があります。
そのハードルですが、よく見ると「写真中央」のように、バーの部分が板状ではなく、「筒状」(クッション材を使用)になっており、なおかつ、中央に「切れ目」が入っているのがお分かりいただけるでしょうか…。
一般的なハードルと異なる、練習用のハードルですが、今年度、新たに何台か購入したものです。お母さん、お父さんの時代にはなかったものですね。
 
このハードルは、上下前後のどの方向からでも、誤ってバーに脚がかかっても、バーが中央から分かれるようになっています。というのも、「写真下」のように「バー」と「バーの根本」がワイヤーでつながっており、自由に「折れ曲がる」のです。折れ曲がった後は、自動で元に戻ります。

ハードルの苦手とする児童の理由の一つに、「バーに脚を引っかけて転ぶ」というものがあります。一度、その経験をすると、その恐怖心から、思い切って跳ぶことができなくなる、という児童が中にはいます。

しかし、この形状のハードルであれば、その恐怖心を払拭でき、意欲的に練習に取り組むことができます。子どものやる気を引き出す一工夫があります。

これまでは、板状のバーが、脚にかかると「外れる」というタイプの練習用ハードルがありました。しかし、一度外れると、再度取り付けなければならず、どうしても手間がかかったり、テンポが悪くなったりすることがありました。しかし、写真のようなタイプであれば、そうしが課題もクリアできるのです。

教材メーカーが、様々な工夫を凝らしたものを開発する姿勢に関心をするところです。「思いを形に」することの大切さを改めて知るように思いました。
私たちが準備する教材も、子どもたちの学ぶ意欲につながるような「ちょっとした工夫」をすることができれば、と思うのでした…。