2017.12.7 発表者と聴き手
- 公開日
- 2017/12/07
- 更新日
- 2017/12/07
校長室から
2枚の写真は、児童が自分の考えを発表している場面です。
左の写真は、教室後方に立って発表をしていますが、この児童の座席は、赤い四角で囲んだ位置です。その位置から、後方へ移動をし、発表をしています。
こうすることで、発表者は、一部の聴き手に背中を向けることなく、全体を見ながら発表できます。
右の写真は、教室の横から、中心の方を向いて発表している場面です。後方の座席でなければ、このように、最も近い「外側」から、全体を見ながら発表をしています。
写真にはありませんが、前の席であれば、最前列より前に出て、後ろを向いて全体を見ながら発表をしています。
このような、発表する側と多くの聴く側の関係がきちんと成立すると、「発表者と教師のみ」の「1×1」の関係でなくなり、全員が意見にきちんと耳を傾け、全員が授業に参加しやすくなります。
また、発表者は、聴き手が自分の方を向いて聴いてくれているということが分かるため、表情をつかみながら発表ができます。時には「聴いてくれている」ということが、安心感にもつながるでしょう。
そして、聴き手が発表者の方を向くことで、集中して聴けることはもちろん、教師も「聴いているかどうか」ということを把握しやすくなります(もちろん、音声のみで聴いている児童もいますし、顔を向けていても聴いていない児童もまれにいますが…)。
よくある、「挙手 → 指名 → その場で起立 → 教師の方を向いて発表 → 着席」では、「全員」が関わらない場面も生じかねません。
全員が授業に集中して参加するためにも、こうした発表時の「型」は、大切な手立てです。