2018.1.8 働き方改革
- 公開日
- 2018/01/08
- 更新日
- 2018/01/08
校長室から
日本の学校の先生は、「世界で最も忙しい」という調査結果が出ています。同時に、一部の企業のいわゆる「ブラック化」が叫ばれるようになり、社会全体が「働き方改革」をテーマにするようになりました。
そんなタイミングにも関わらず、学校現場は「新学習指導要領」が2020年から完全実施することになり、次年度からその移行期間ということで、またまた取り組まねばならないことが増えそうです。本当に、学校現場の働き方改革が進むのかどうか、不安になってきます。
…と言っていても、なんとかしなければなりません。心身共に健康な先生方がいて、心身共に健康な児童・生徒が育まれるはずだからです。
そこで、働き方改革につながるヒントを見つけるための二冊の本を読みました。
一冊は、定期購読しているPRESIDENTの最新号(2018.1.29号)のテーマが「24時間の使い方」だったため、いつもよりじっくり読むことに。毎年同じような「タイムマネジメント」をテーマにした号が発行されますが、今回は、読み方に少し力が入ります。
そして、もう一冊は、千葉大学教育学部附属小学校で勤務している松尾英明先生が書かれた「『捨てる』仕事術」です。ちなみに、松尾先生は、メールマガジン配信サービス「まぐまぐ!」で教育部門の大賞を2014〜2016年まで3年連続で獲得している30代の「できる先生」です。私もメルマガの読者ですが、勉強になることが多く書かれています。
読了すると、PRESIDENT内に書かれている会社勤めの1日のサイクルと、学校では少し事情が異なるので、取り入れられない部分はありましたが、先日紹介した本「凡事徹底」とあわせて「共通項」が見えてきました。それは「時間に制限を作る」というもの。
「何を今さら」と言われそうですが、学校は、恥ずかしながら仕事の時間に「何分間で」あるいは「何時まで」といった、「リミッター」や「デッドライン」が甘めな先生が少なくありません。
「あの先生は、あんなに早く帰っているのに、授業も生徒指導もすごい!どうしてだろう」と思う先生がどの学校にもいます。そうした先生は、やはり「リミッター」や「デッドライン」がしっかりしています。
そして、そんな先生は、プライベートの時間が増えるので、多趣味だったり、自己投資していたり…と来ます。すると、児童生徒も「色々な話が聞けて面白い」となります。まさに好循環です。
今後、古北っ子が、そうした元気な先生方に指導してもらえるよう、改善を図っていきたいと思います。
そのためには、家庭の協力も必要となってきます。その当たりは、また今後記載します。