学校日記

2018.1.23 小学生のうちに体験をする

公開日
2018/01/23
更新日
2018/01/23

校長室から

学校では、様々なゲストティーチャーをお招きして、特別授業を行うことが多々あります。
先日行われた「選挙出前授業」では、実際の選挙で使用する道具を用いての「選挙体験」ができました。年末には、消防署の方の指導による「救命救急体験」(心肺蘇生法とAEDの使用)も行われましたし、秋には、6年生が働く人を招いての「働く人の話を聞く会」(実演有り)を実施しました。これらは、一昔前では、中学校で実施しても、小学校ではなかったものです。

関係者の方にお話をうかがうと、「幼い頃から体験することで、その知識や感覚を身につけてほしい」「繰り返し体験することで身につけてほしい」などと答えられます。様々な業界の思いに「なるほど」と思います。

特に、現代は、インターネットの普及により、情報を得ることは簡単ですが、やはり体験したり、本物を目の当たりにしたりすることは、こうした活動でしか得られないものです。

特に、五感で得られる感性は、昔に比べて、どんどん少なくなっているように思いますし、この地区はまだいいですが、地域社会や幅広い年齢層との交流も減りつつあります。昔は、そうした幅広い体験や、様々な大人や異年齢にふれることで多くの知識・経験・解決策を身につけることができました。しかし、ネットで調べればすぐに「方法」や「答え」が出る世の中に、そればかりに頼っていては、「課題発見能力」や「問題解決能力」はなかなか育まれてはいかないでしょう。

おそらく、今後、多くの学校が「コミュニティ・スクール」となり、地域の人と触れる機会が増えることと思います。また、専門性の高い、ゲストティーチャーによる授業も増えていくと思われます。
「体験する授業」は、今後、どんどん増えていくでしょう。

AIが普及する時代だからこそ、大切にしていきたいものです。

(※写真は、「選挙出前授業」での投票シーン)