2018.1.24 どうなる未来?
- 公開日
- 2018/01/24
- 更新日
- 2018/01/24
校長室から
昨日(1/23)付の中日新聞夕刊には、進学や仕事に関する大きな記事が3つ掲載されており、これからの私たちの生活や、古北っ子の今後について考えさせられました。
一つ目は「パイロット不足」というもの。
既に、格安航空会社(LCC)でパイロット不足による運休が相次いでいるという問題があり、さらに、2030年になると、かなりの数の定年退職が始まるという「2030年問題」があると言います。
しかし、簡単にパイロットを増やすわけにはいきません。安全運行のため、優秀な人にパイロットになってもらわなければならないからです。同様に、整備士も足りなくなる、と言います。これでは、飛行機が飛ばせなくなってしまいます。
自動車と同じように、飛行機の「自動運転」の開発も急がれるように思いました。
二つ目は、アメリカのAmazonがAIを活用し「店外出れば精算 レジなし食品店」を開店したというもの。
客はスマートフォンで専用アプリを開き、自動改札機に似たゲートにかざして入店。店の天井に設置されたカメラなどで、客が取り出した商品をリアルタイムに自動で読み取り、商品を持って店外に出れば、自動的に精算が終わるというものです。
何年か何十年か先にこの技術が広がると、レジ係の人はなくなります。パートやバイトで働く人が全世界に何千万人といますが、その人たちはどうなるのでしょうか。生活に影響が出る人も少なくないでしょう。
三つ目は、「大学の2018年問題」というもの。
2018年から、18歳人口が減り続けるため、大学が閉校したり、合併したりし、淘汰され、大学の数が減っていく時代になると言われています。
ちょうど今、「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(河合雅司著・講談社現代新書)を読んでいるところですが、その中にも大学について触れているところがあり、すでに、「40%超の私立大学が定員割れ」「将来、倒産の危機に瀕する国公立大学も出てくる」などということも書かれています。
古北っ子の大学進学は、この後6〜12年後になりますが、この2024年〜2030年にもなれば、間違いなく大学の数は減り、募集定員も減っているでしょう。進学にも少なからず影響があるかもしれません。
少し先の未来もどんどん変化しそうな、予測が難しい時代に突入しつつあります。古北っ子には、そんな時代も乗り越えられる力を身につけてほしいと思います。そして、社会に動かされる人間になるのではなく、よりよい方向へ社会を動かすような素敵な人間になってほしいものです。