学校日記

2019.2.5 引き続き、インフルエンザにご注意を!

公開日
2018/02/05
更新日
2018/02/05

校長室から

図は、国立感染症研究所感染症情報センターのホームページに掲載されている「インフルエンザ流行レベルマップ」(2018年 第04週 (1月22日〜1月28日) 2018年1月31日現在)ですが、全国で警報が出ており、地図は真っ赤になっています。
そんな中、愛知県は、全国で7番目の多さのようですが、幸いにも、本校の今日のインフルエンザの罹患率は、グンと下がり、市内の小学校の中で、最少となりました。しかし、明日から学級閉鎖の措置を執る学校が、4小学校5学級あります。本校でも、新たに罹患する児童がいたり、A型・B型の両方に罹る児童も複数いたりするなど、まだまだ予防をしっかりしなければいけないようです。

さて、そんなやっかいな今冬のインフルエンザですが、少し前になりますが、1月27日付の朝日新聞の「天声人語」にインフルエンザにまつわるコラムがありましたので、引用・掲載させていただきます。



 「湯屋も床屋も流行感冒の話ならざるはなく湯冷めがしたと急いで帰るのや急に外套(がいとう)の襟を立てゝ床屋から飛出(とびだ)すものもあって……」。1919年の記事を、歴史人口学者の速水融(はやみあきら)氏が著書で紹介している。スペイン風邪と呼ばれたインフルエンザが大流行していた▼世界的に猛威をふるい、日本でも人口の約4割が病にかかった。当時の首相、原敬も発症した。熱は下がったが、かかって1週間が経っていないので枢密院の会議に出席しなかったと、日記にある。周りにうつさないようにとの配慮だろう▼この冬、インフルエンザにかかる人が急増している。最新の1週間の患者数は統計を取り始めた1999年以降で最多という。確かに周りでこれほど発症の話を聞く年も珍しい。電車でも街でもマスク姿が目立つ▼A型に加えて広がったB型は、熱がそれほど出ない場合がある。最初は本人も気づかず「隠れインフルエンザ」と言われることも。記録的な寒波も、拡大を後押ししたか。米国やフランスなどでも大流行だと聞く▼「近寄るな——咳をする人に」「鼻口を覆へ——他(ひと)の為にも身の為にも」。スペイン風邪の流行を抑えようと当時の内務省が作った標語である。治療法は進歩しても、予防法にそれほど違いはないということか。手洗い、十分な睡眠……。できることをせずに、寝込みたくない▼そして、かかったらとにかく安静である。「自分がいないと、あの会議が、あの仕事が……」などと、ゆめゆめ思わぬように。


約100年前から、感染拡大を防ぐ策が「近寄るな——咳をする人に」「鼻口を覆へ——他(ひと)の為にも身の為にも」と、大きく変わっていないことに驚きです。

暦の上では立春ですが、この先の天気予報を見ると、「雪だるま」のマークが散見され、まだまだ厳しいさ寒さが続きそうです。ということは、流行の終息は、もう少し先になるかもしれません。今しばらく、予防に努め、いい意味で「流行に乗らない」で、今冬を乗り切りたいところです。

(※関連ページはこちら↓)
国立感染症研究所感染症情報センター(インフルエンザ流行レベルマップ)