学校日記

2018.3.12 6年生での授業

公開日
2018/03/12
更新日
2018/03/12

校長室から

9日(金)に、6年生の学級で授業を行いました。「これからの時代に、君たちはどう生きるか」というもの。大ベストセラー「君たちはどう生きるか」に少し掛けたものです。
AI化、グローバル化が加速度的に進み、「予測困難」と言われる時代を生きていかなければならない、現在の児童たち。そんな時代を「どう生きていかなければならないか」ということを考える授業としました。

授業で考えてもらったことは、「予測困難時代を生き抜くには、正解のない問題に対しても、瞬時に答えられる力を持たねばならない。そのためには、どれだけAIが進化しても、学び続けなければならず、獲得した知識をもって、総合的に判断する力をつけることが大切。そして、どんな時代になろうとも、自分で自分を決定する力をもっており、人生100年と言われる時代を豊かに生きていかなければならない」というものです。

「少々、難しいかな」と思ったのですが、誰もが集中して、授業を受けてくれました。
振り返りには、
「職業の約半分がなくなるなんて驚いた」
「自分は就職できるのか不安」
という感想を残していた人が何人かいましたが、
「ネットですぐに調べることを繰り返していると、力がつかない。今日の授業を受けていなかったら、逆のこと(便利さに流れる生き方)を思っていたかもしれない」
「学び続けることが大事ということは変わらないということを学んだ」
「予測困難でも、考えることを止めてしまったらそれで終わり。どんな時代でも考え続けることが大切」
「今回の授業では、将来の自分にも言ってあげたいことがたくさんあった。心に留まった言葉もあった」
などという今日の授業の核心をとらえ、前向きに生きようとする感想がいくつも見られ、感心しました。

正解のない問題を考える演習として、「コミュニティ・スクールの実施にあわせて、何をしてもらうとよいか。また、その人員を集めるには、どうするとよいか」ということもグループ毎に考えてもらいました。タブレットPCでネットでの検索も可能にし、グループ内でコミュニケーションを取りながら考えるものです。
なお、ここで出たアイデアは、今度の「学校運営協議会推進委員会」で紹介し、実施できそうなものがあれば、採用してもらおうと思います。

この日は、楽しい、45分間の授業となりました。
ちなみに、本の「君たちはどう生きるか」から「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている」という言葉を結びで紹介しましたが、実際に本を読んだことがある人は、全体で2〜3割程度でした。漫画は、ついに「200万部」を突破しました。「どう生きるか」のヒントがたくさん詰まっているように思います。ぜひ、読んでみてくださいね!