学校日記

2018.3.21 「ランドセルの日」に思う

公開日
2018/03/21
更新日
2018/03/21

校長室から

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昨日の卒業式は、あいにくの雨ではあったものの、式場内は、とても温かい式になりました。来賓の方々をお見送りする際、何人かの方から「いい式でした」「6年生になるとさすがだねぇ」など、お褒めの言葉をいくつかいただくことができ、うれしく思いました。

そんな余韻に浸るかのように、昨日から本日にかけて、本校HPも多くのアクセスをいただいています。こちらも、ありがたいことです。

昨日は、全国的にも、多くの自治体で小学校の卒業式があったようで、広島県を中心に発行しているローカル紙である「中国新聞」のコラム「天風録」に、以下のようなものがあったので、引用・掲載させていただきます。



 学びやを巣立つ子らは「背中の友」にも別れを告げただろう。きのう多くの地域の小学校で卒業式があった。6年前、入学したときにランドセルが歩いていたような姿を思い出して、わが子の成長に目を細めた保護者も多かったのではないか▲きょうは、ランドセルの日である。卒業式の時期で、日付の3・2・1を足すと小学校に通う6年になることから。背負い続けた相棒にありがとうの気持ちを表す日に、と決めたそうだ▲福島第1原発が立地する福島県大熊町の取材で見た光景を思い出す。全住民が町外に避難した後の小学校で、教室の机や床に多数のランドセルが置き去りにされていた。想像もしない出来事に遭遇し、背中の友を連れて行くこともかなわなかった▲原発事故から7年が過ぎた。持ち主は今は社会人や大学生、中高生になっているはず。そこに避難し、そんな小学生生活を送っていただろう。新たな背中の友には巡り会えたのだろうか▲世間では、早くも来春向けのランドセル商戦が始まっていると聞く。就活や婚活のように、お目当てのを探すのを「ラン活」と言うそうだ。つつがない日常に感謝しつつ、福島の光景もずっと胸に刻んでおこう。


ハッとさせられました。そうです。そんな元小学生がいたのです。

昨日の本校卒業式の「校長式辞」の中にも、「これからも、これまで以上に、感謝の気持ちを大切にして…」(参照:平成29年度卒業式 18「2018.3.20 卒業式式辞」)というフレーズがありました。文中にある「つつがない日常に感謝しつつ」と共通するところです。

6年間無事に通うことができた卒業生のみなさん、そして明日から通う在校生のみなさん。全国には、こうした試練を乗り越えて小学校に通った子がいます。こうして、当たり前に学校に通えることに感謝をしつつ、4月からの中学校や、明日からの学校に通えるといいですね。

(※関連ページはこちら↓)
背中の友 別れと出会い|中国新聞アルファ