150周年記念ホームページをみて資料を寄贈していただきました②
- 公開日
- 2025/02/18
- 更新日
- 2025/02/18
校長室から
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150周年記念ホームページを見て、本校にご来校された竹内様より、貴重な書籍『乃木将軍と東郷元帥』(著:岸延一 氏)をご寄贈いただきました。
本書は、昭和16年(1941年)に完成した乃木大将・東郷元帥の胸像除幕式に合わせて発行された非売品です。著者である岸延一氏は、昭和12年から昭和18年3月31日まで古知野北小学校の校長として赴任されました。
今回は、ご寄贈いただいた著書の中から、特に興味深いエピソードをご紹介いたします。
昭和15年9月5日、プール開きの最中に来校された津田伊三郎氏が、突然乃木大将と東郷元帥の胸像を寄贈したいと申し出られました。その後、胸像の製作に尽力されたのは、竹内甚太郎氏でした。竹内氏は、東京や山口県萩市に足を運び、直接近親者から指導を受けられました。この姿勢に、岸氏は深く感銘を受け、著書の中でその様子を記しています。
先日、記述にある竹内甚太郎氏のご子息である茂博様が本校にご来校されました。
今回、ご寄贈いただいた書籍は、昭和16年2月11日に発行されたものです。本校150周年を機に、竹内様のご尽力により、昭和16年2月と令和7年2月という約84年の時を超えて繋がりが生まれたことに、大変感慨深い思いを抱きました。
著書の中に、以下のような記述もありました。
「人の基は小学校教育にあるから、どうかして小学校に於いてよい人を養成されたい」
当時の昭和初期の時代から令和の時代へと大きく様変わりしましたが、この言葉は現在でも大切にしたい言葉です。
(ご寄贈された著書にご興味のある方は、本校までお問い合わせください。)
岸氏の記述にある「昭和15年9月5日、プール開き」にちなみ、「古知野北小学校のプール」について、次回の記事で紹介します。