本校の生活の約束「みそあじは」の「そ」が「掃除」です。
学校で子どもが掃除するのは、実は当たり前ではありません。
少し古い資料ですが、世界105ヶ国を調べた結果を予想してみましょう。
児童や生徒が掃除をする国は、何%ぐらいあるのでしょうか?
『学校掃除:その人間形成的役割』沖原豊【編著】(学事出版)によると、
児童・生徒が掃除を行う国 34.3%
掃除を専門家に任せている国 58.1%
過半数は、清掃業者に任せているのです。
費用は多くは税金、あるいは保護者負担です。
ただ、残りの34.3%の中にも、教育の一環として行っているのは、日本など仏教国(特に禅宗)の一部のみで、多くは人件費を浮かすために仕方なく行っているのです。
もちろん、専門家に任している国では、清掃員の雇用の機会を奪わないという理由もあります。
奴隷制のあったギリシア・ローマ以来、欧米では、職業による階層があり、掃除は卑しい仕事と見なされてきた歴史もあります。
一方、日本の教育活動にとって、掃除はなくてはならないものです。
みんなで協力して活動し、自分で使用したところは自分たちできれいにするという意識は当たり前のものとなっており、きわめて教育的です。
昨日も、ほてっ子が掃除をする姿を見て回りましたが、一生懸命活動する姿に出会うことができました。
ぜひ家庭でも、親子で一緒に掃除をして、そしてほめてあげてください。
子どもたちは、ほめられることで次のエネルギーになるのです。