【校長日記】 興福寺五重塔が25円?
- 公開日
- 2018/05/10
- 更新日
- 2018/05/10
校長日記
夜の興福寺へ行ってきました。
昨年にもお話ししましたが、明治維新の時に奈良公園の興福寺 は、回廊等が破棄されました。今もありません。
興福寺五重塔は、当時25円で売りに出されたのです。
これは、現在で25万円ほどです。
しかも、買い主が現れ、燃やして金属だけでも回収しようとしましたが、延焼を心配した人が止めて、結局燃えずに済みました。
興福寺の五重塔は、京都・東寺に次ぐ高さで、国宝中の国宝と思われています。
それが、薪(たきぎ)になりかけたのです。
実際に、なくなってしまった巨大な寺院もあります。
天理市にあった内山永久寺 は、法隆寺に次ぐ格式のあった大きな寺院ですが、明治初期になくなりました。
五重塔は、なぜ、それほど安く売りに出されたのでしょう?
当時の人は、大きな過ちを犯したのです。