【校長日記】 色丹島訪問記 −38−
- 公開日
- 2015/08/25
- 更新日
- 2015/08/25
校長日記
夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。
今日は、昨日紹介した斜古丹にある斜古丹墓地墓参 です。
10時5分から、斜古丹墓地の墓参を行いました。
事前に、ロシアの学校の生徒により清掃が行われていました。
そのあたりは配慮を感じました。
「クリル人墓地」 と書かれています。
「クリル人」とは、千島樺太交換条約で、新たに日本となった千島列島の人たちが、色丹へ移り住みクリル人とよばれました。
全体に見える凹凸も土葬の墓です。
墓石のない墓が目立ちます。
ロシア人により、建築資材として持って行かれてしまったからです。
これが文化の違いですね。
得能家 の墓がありました。
映画「ジョバンニの島」のエンドロールに、協力者の中に「得能 宏」という名前がありました。
この得能家のお墓を立てたのが、その得能 宏さんです。
これは、プラスチック製で、2001年に建立されました。
ビザなし交流での北方墓参により実現しました。
元島民の方の思いを考えると、1日も早い返還が待たれます。
しかし、ロシアのメドベージェフ首相は、8月22日に択捉島を訪問しました。
メドベージェフ氏の北方領土訪問は、大統領時代を含めて3回目です。
北方領土の実効支配をアピールする狙いです。
難しい問題です。