【校長日記】 なぜ、ほてっこ学習発表会をするの?
- 公開日
- 2018/11/12
- 更新日
- 2019/11/13
校長日記
いよいよ今週末には、ほてっこ学習発表会を開催します。
ほてっこ学習発表会の法的根拠 ついて説明します。
学校教育法 第4章に小学校について規定されており、
第三十三条に次のようにあります。
小学校の教育課程に関する事項は、(中略)文部科学大臣が定める。
その定めたものが学校教育法施行規則 です。
第二節に次のようにあります。
国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭及び体育の各教科(以下この節において「各教科」という。)、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間並びに特別活動によつて編成するものとする。
ここに、「特別活動」 という言葉が出てくるのです。
これらの教科・領域を説明するのが「学習指導要領」 です。
その小学校学習指導要領「第6章 特別活動」の「第2 各活動・学校行事の目標及び内容」に次のようにあります。
[児童会活動]
[クラブ活動]
[学校行事]
[学級活動]
特別活動は、この4つから成り立っているのです。
ついに[学校行事] という言葉が出てきました。
その[学校行事]は、さらに5つに分かれています。
(1)儀式的行事
(2)文化的行事
(3)健康安全・体育的行事
(4)遠足・集団宿泊的行事
(5)勤労生産・奉仕的行事
ほてっこ学習発表会は、この(2)文化的行事に含まれます。
次のように説明されています。
平素の学習活動の成果を発表し,その向上の意欲を一層高めたり,文化や芸術に親しんだりするような活動を行うこと。
ほてっこ学習発表会は、あくまで「平素の学習活動の成果を発表」する会なのです。
これをさらに詳しく説明したものが「小学校学習指導要領解説 特別活動編」 です。
児童が学校生活を楽しく豊かなものにするため,互いに努力を認めながら協力して,美しいもの,よりよいものをつくり出し,互いに発表し合うことにより,自他のよさを見付け合う喜びを感得するとともに,自己の成長を振り返り,自己を伸ばそうとする意欲をもてるようにする。また,文化や芸術に親しみ,美しいものや優れたものに触れることによって豊かな情操を育てる。
文化的行事は、大きく二つに分かれ、それぞれ例示されています。
文化的行事には,児童が各教科などにおける日ごろの学習の成果を総合的に発展させ,発表し合い,互いに鑑賞する行事と,児童の手によらない作品や催し物を鑑賞する行事とがある。前者には,学芸会,学習発表会,作品展示会,音楽会,読書感想発表会,クラブ発表会などがあり,後者には,音楽鑑賞会,演劇鑑賞会,地域の伝統文化等の鑑賞会などが考えられる。
この中の、「学習発表会」にあたるものが「ほてっこ学習発表会」なのです。
かつて布袋小では、偶数学年が展覧会(作品展示会)、奇数学年が学習発表会をやっていました。(現在でも、そうした学校もあります。)
また、今の体育館が完成した翌年(昭和59年)には、全学年が体育館で学習発表会を行いました。
私は6年生担任でしたので、音楽好きな子が集まって、「オープニング」「白鳥の湖」「ジョン・ウィリアムス・メドレー」などの器楽合奏をしました。
当時はまだ珍しかったシンセサイザーを並べて、シンフォニックな演奏をしたことを覚えています。
器楽の他には、合唱、ミュージカル、歴史劇、生活劇があり、学級を解体し、5つに分かれてそれぞれ練習し発表しました。メンバーの中には、今の保護者の方も何人かいます。懐かしいですね。
行事のもち方は、各学校に任されているのです。
今年は、名称も変更し、「学芸」から「学習」にシフトしました。
さて、今週末にはどんなドラマが生まれるのでしょうか・・・。