【校長日記】 通学班会議
- 公開日
- 2015/12/16
- 更新日
- 2015/12/16
校長日記
本校をはじめ、丹葉地区の小学校では「通学班」による集団登校をしています。
まずは、一般論から。
私の子どもの頃も、下校はばらばらでしたが、登校は集団でした。
校区を選択できる地区、主に都会では個人登校が多いようですが、登校方法による統計は見当たらず、全国的な数値は不明です。
旧来は、主に交通安全上の配慮から導入されてきましたが、近年では児童を狙った犯罪から児童を保護する目的で導入する学校が増えていると思われます。
集団登校の列に車が突っ込む事故が起こると、「集団だからけが人が増える」という人がいますが、それはナンセンスです。
確率論からいけば、個人登校の方が確実の事故の件数は増えます。結果的に、けが人が出る確率は同じになります。
いわゆる、防犯の観点からは、一人より複数の方が安全であることは間違いありません。
丹葉地区では、本校のように、通学路にPTAや地域のボランティアの方が立っていただけるところが多く、交通安全上にも、防犯上にもたいへん助かっています。
通学班登校のメリットは他にもあります。
・近隣の学年が違う児童とも人間関係ができる:学校は小さな社会。かつて、地域で群れを作って遊んでいた姿は見られなくなりました。通学班は、貴重な異学年交流の場です。
・通学中の事故やケガ等に対処しやすい:近くに誰かがいれば助けを呼ぶこともしやすくなります。
・リーダーに責任感が育つ。
・個人登校でありがちな、仲間外れ等のトラブルがおきにくい。
ただ、人間関係ができるからこそ、トラブルも起きやすいことも事実です。
そこは、子どもなりの小さな社会。
解決のために支援しつつ、問題解決能力の育成につなげてやりたいものです。
通学班会議は、日頃の問題を明らかにし、解決につなげる場でもあります。
この45分間が、有意義な時間になることを願っています。